志望校の決め方に迷ったら。自分に合った大学を見つける7つの視点
- 志望校を決めるときに押さえるべき7つの視点
- 高すぎる目標を掲げるリスクとメリット
- 学部選びでよくある失敗パターンと回避法
- モチベーションを高める目標設定のコツ
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志望校を決めるときに押さえるべき7つの視点
勉強のやる気が出ない、成績が伸びない -そんな悩みの原因は「志望校が決まっていないから」かもしれません。最初に目指す場所を定めることが、受験勉強のすべての起点になります。
視点1:「2ランク上」の目標設定
受験期を乗り越えるなかで定かではない目標のもと勉強を進めるのは大変です。志望校が見つからない人は、モチベーション維持も兼ねて、今の自分よりも「2ランク上」の志望校を目標においてみてください。
視点2:E判定でも「行きたい気持ち」を最優先
合格の可能性よりも、「その大学に本気で行きたい」と思えるかどうかのほうが大切です。判定はあくまで「今」の実力であり、今後の努力次第で逆転合格は可能です。
視点3:「挑戦校+安全校」の併用
受験する学校を一校に絞る必要はありません 。挑戦校(本命)と、滑り止めとなる安全校を確保することで、心理的な安定感を保ちながら本命に集中できます。近年、私立大学では、大学ごとに様々な受験方式を取り入れているため、年内に合否がわかる場合もあります。併願する安全校と挑戦校をバランスよく組み合わせながら、合格までの戦略を立てましょう。
視点4:「学びたい学問」を優先
合格可能性や偏差値だけで選ぶと、「興味のない学問を4年間学ぶ」ことになりかねません。特に、理系は学部ごとに専門分野が明確に分かれる場合が多いため、専攻内容をきちんと調べましょう。ですが、「やりたいことが見つからない」という人も多いかと思います。その場合は「視点1:「2ランク上」の目標設定」を重視し、まずは高みを目指しましょう。
視点5:費用と奨学金制度
実際に通学することを考えると、志望校を決める過程で蔑ろにできないのがお金の問題です。志望度が高い学校は、4年間でかかる総費用の見積もり(入学金、授業料、施設設備費、テキスト代、通学費、一人暮らしの費用)などを具体的に算出してみましょう。また、給付型・貸与型の奨学金制度についても、大学独自のものと日本学生支援機構(JASSO)の制度を比較し、申請時期や条件を整理して検討してみてください。 大学独自の取り組みの例を挙げると、神奈川大学では「給費生試験」として、合格すると4年間で最大880万円の返還不要の奨学金が給付される試験を行っています。せっかく学習意欲があっても、経済的な理由によって進学や通学の機会が制限されてしまうのは望ましい状況ではありません。こうした課題に対応するため、各種制度を事前に調べておきましょう。
視点6:4年間を過ごす「環境・支援体制」の確認
都会か郊外か、校舎の綺麗さ、学生の雰囲気といったキャンパスの相性が意外と大切です 。また、留学制度、ゼミの活発さ、就職支援の充実度など、「合格後にどう育てられるか」という視点で確認しましょう。
視点7:自分の「将来像と覚悟」の優先
親や先生のアドバイスは参考になりますが、最終的には「自分がどんな人間になりたいか」という将来像で決めるべきです。親に反対されたときも、「この志望校でいく」という自分の覚悟を努力の姿で示しましょう。
なぜ「志望校を決めること」が最重要なのか
目標があると行動が変わる
目標が明確になると、人は自然と努力を始めます。どの参考書を使うか、何を優先するか、すべての判断が「その大学に合格するためかどうか」で決まるようになるのです。
志望校が決まらないと迷走する
逆に、 ゴールが見えていないと、やる気も出ず、学習の方針も定まりません。勉強をしていても「これでいいのか?」という不安がつきまとい、集中できない日々が続いてしまいます。
目標の高さが努力の質を変える
高い目標を掲げれば掲げるほど、「そこに行くにはどうすればいいか」を真剣に考え、行動が変わります。 目標の高さが、日々の勉強にスピード感と覚悟を生むのです。
目標を定めることは、可能性を広げること
志望校を定めることは、進路を固定することではありません。むしろ、 自分の成長を促す「起爆剤」になるのです。思い切って高めの目標を掲げることで、新しい自分に出会えるかもしれません。
行動に集中できる「心理的効果」も大きい
志望校が決まると、「どうすれば届くか」に思考が集中します。この集中が、 迷いや不安を減らし、勉強そのものに没頭できる状態を作るのです。
高めの志望校を設定するメリットとは
「届くか分からないくらいの大学を目指すのって不安…」そう感じる人は多いでしょう。ですが、あえて高い志望校を掲げることで、学力とモチベーションの両方が劇的に伸びることがあります。
高い目標が「当たり前」を引き上げる
高めの志望校を設定すると、その大学に合格するために必要な努力量が「基準」になります。つまり、自分の“当たり前”が自然と変化し、勉強への姿勢が大きく変わります。
周囲の努力水準にも影響される
高いレベルの大学を目指すと、自然とそのレベルの受験生の情報を追うようになります。SNSでも毎日10時間以上勉強するような人が目に入り、それが当たり前の環境になるのです。
敵を過大評価することで成長する
「東大を目指す人って、きっと高校2年の夏には理科が一周終わってるだろう」など、敵を強めに見積もることが、結果的に自分の努力を引き上げます。これは、成績向上の重要なメンタルトリックです。
「余裕な志望校」は成長を止める
逆に、余裕のある目標を立ててしまうと、勉強に本気になれません。「このくらいでいいや」と妥協してしまい、本来伸びるはずの学力が止まってしまうのです。
結果的に学力も合格可能性も上がる
手が届くか届かないかギリギリの大学を目指すことは、学習効率とモチベーションを最大化する方法です。結果として、最終的な合格校のレベルも上がっていきます。
学力に不安がある人の志望校の決め方
「学力が足りない気がして、どこを目指せばいいか分からない」そんな人こそ、正しい目標設定が必要です。ポイントは「本気で頑張ればギリギリ届く」ラインを見極めることです。
「現状の実力」を正確に把握する
まずは、現在の自分の学力を客観的に知ることが大前提です。模試や実力テストなどを活用して、偏差値や得点分布を把握しましょう。
「2ランク上」が狙い目
おすすめなのは、自分の現在地より「2ランク上」の大学を志望校にすること。届かないほど高すぎず、かといって安全圏すぎないため、勉強のパフォーマンスが最も上がる位置です。
途中で志望校を変えるのもアリ
受験勉強を進めていくと、思ったより伸びるケースは少なくありません。そのときは、目標校を引き上げるのも一つの戦略です。志望校は「固定」ではなく「成長に合わせて変えるもの」なのです。
最初から安全圏を選ばないこと
「確実に受かるから」という理由で志望校を選ぶと、どうしても努力の天井が低くなります。最初は少し高めの目標を掲げる方が、成績は確実に伸びていきます。
「挑戦校」があると勉強に本気になれる
「本気を出せば届くかもしれない」志望校を設定することで、日々の学習に真剣味が加わります。この“本気スイッチ”こそ、合格に近づく最大の鍵です。
大学のブランドは就職活動にも影響する?
「大学のブランドって、本当に大事なの?」と感じる人もいるでしょう。しかし、実際の就職活動では大学名が与える影響は無視できません。特に総合商社・外資系など人気企業では、学歴が見られることも事実です。
「学歴フィルター」は今も存在する
企業によっては、応募段階で大学名をもとに足切りされることがあります。これはいわゆる「学歴フィルター」と呼ばれるもので、採用の効率化のために行われているのが現実です。
面接の内容すら変わってくる
大学名によって、面接官の印象も変わります。高学歴であれば「どんな面白い人なんだろう」と期待され、質問内容が深くなりやすいのです。逆に、ブランドが弱いと、能力を証明する必要がより大きくなります。
OB訪問やインターンにも差が出る
高学歴であれば、企業に在籍するOB・OGの数も多く、OB訪問のハードルが下がります。また、人気インターンの参加条件に「学歴」が暗に含まれていることもあります。
学歴がすべてではないが、武器にはなる
もちろん、大学名だけで人生が決まるわけではありません。ただ、「学歴が強い=最初から武器を一つ持っている」ということ。就職活動を優位に進めたいなら、やはり志望校のブランドも意識すべきです。
受験の努力がそのまま評価される世界
大学のブランドとは、「高校時代の努力の証明」でもあります。その証明書を持っているかどうかは、就活やその後の人生においても、大きな意味を持つことになるでしょう
合格後に後悔しない大学選びとは
「合格はしたけど、この大学で良かったのかな…」と感じる受験生は意外と多いです。後悔しないためには、「今」だけでなく「将来」を見据えた大学選びが重要になります。
学びたい学問があるかを重視する
合格可能性や偏差値だけで大学を選ぶと、「興味のない学問を4年間学ぶ」ことになります。大学は“学ぶ場所”であることを忘れてはいけません。専攻内容をきちんと調べておきましょう。
キャンパスの雰囲気も意外と大切
大学は「通う場所」です。都会・郊外、校舎の綺麗さ、学生の雰囲気など、4年間を過ごす場所としての相性も重要です。オープンキャンパスやSNSで事前にチェックしておきましょう。
留学・ゼミ・就職などの支援体制を見る
大学ごとに、留学制度やゼミの活発さ、就職支援の充実度は大きく異なります。「合格した後、自分がどう育てられるか」という視点で選ぶと、後悔のない選択になります。
卒業生の進路を見ると未来が見える
大学のホームページなどに掲載されている「卒業後の進路」を見れば、その大学に通った先のイメージが明確になります。将来の自分がそこに重ねられるか、しっかり確認しましょう。
親や先生の意見より、自分の将来像を優先
親や担任のアドバイスは参考になりますが、最終的には「自分がどんな人間になりたいか」で決めるべきです。他人ではなく、自分の人生ですから。
親に反対されたときの対処法
「その大学は無理じゃない?」「もうちょっと現実的に考えなさい」…志望校に対して親が反対してくること、ありますよね。そんなとき、どう対処すべきかを考えていきましょう。
親の意見にも“背景”がある
親は敵ではありません。反対する背景には、「将来の安定を願っている」「浪人は避けてほしい」などの思いがあるはずです。まずは感情的に否定せず、その背景に目を向けてみましょう。
データを見せて説明する
「今の偏差値で受かるわけない」と言われたら、模試の結果や合格者層のデータを示して説得してみましょう。数字を使って話すと、親も納得しやすくなります。
中長期的なビジョンを語る
「この大学に行けば、こういうキャリアに繋がる」という長期的視点を伝えるのも有効です。進学はゴールではなくスタート。その先の人生設計を共有することで、親の理解を得られやすくなります。
担任の先生など第三者に相談する
親に直接言いづらい場合は、学校の先生や塾の講師などに仲介してもらうのも手です。第三者の意見が入ることで、冷静に話し合いやすくなります。
最終的には「自分の覚悟」を伝える
大事なのは、「この志望校でいく」と決めた自分の覚悟です。腹をくくって、本気で努力を重ねている姿を見せれば、親も少しずつ納得してくれるものです。
合格の可能性が低くても志望していい?
「E判定だけど、ここを目指していいのかな…」そう悩む受験生も多いです。結論から言えば、合格の可能性が低くても、志望校にしてOK。むしろそこから本気の努力が始まるのです。
判定は“今”の実力でしかない
模試の判定は、あくまでその時点での実力です。受験日までの数ヶ月でどれだけ伸びるかは、自分の努力次第で決まります。E判定=不合格、ではありません。
「伸びしろ」があることは強み
成績が低い=可能性がない、ではありません。むしろ、まだまだ伸びしろがあるということ。これから勉強時間と質を高めれば、大逆転は可能です。
一番大切なのは「行きたい気持ち」
合格の可能性よりも、「その大学に本気で行きたい」と思えるかどうかのほうが大切です。モチベーションが高ければ、行動も変わり、結果もついてきます。
チャレンジ志望校+現実志望校の併用を
志望校を一校に絞る必要はありません。挑戦校を掲げつつ、滑り止めや安全校も確保することで、心理的な安定感を保ちながら勉強に集中できます。
努力の密度は「覚悟」で決まる
「落ちてもいい」ではなく「絶対に受かってやる」です。と思えるかどうか。それが努力の質を左右します。判定ではなく、覚悟で合格を掴みに行きましょう。
志望校合格を目指すなら河野塾
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