英語長文読解のコツは?点数に繋がる勉強法を河野玄斗が実演解説!【大学受験対策】

大学受験や高校のテストで、英語の長文読解に苦手意識がある高校生は多いのではないでしょうか。
英語長文の読解力を上げるには、やみくもに英文を読むだけでは非効率です。英語の長文が読めない原因を正しく把握して、適切な手順で学習を進める必要があります。
この記事では、河野塾塾長・河野玄斗が英語の長文読解を攻略するコツと、具体的な勉強法を解説します。
動画では、河野玄斗が実際の入試問題を使って、英語の長文解釈と読解方法について実演しています。合わせて参考にしてください。

- 数学、英語講師
- 東京大学医学部卒|三大国家資格制覇(医師&弁護士&公認会計士)
東京大学理科三類に現役合格し、在籍中に司法試験、医師国家試験に短期間の学習で一発合格。テレビ番組『頭脳王』二連覇。公認会計士試験に合格したことでトリプルライセンサーに。他にも、英検1級、数検1級など数多くの難関試験に合格しており「いかに試験に受かるか」を熟知。YouTubeでの「点数が取れる授業」が人気を博し、受講者は約100万人を超える。
- 英語長文読解のコツ
- 英語長文が読めるようになる具体的な勉強法
- 英語長文が読めない原因とアドバイス
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英語の長文読解を攻略する勉強法を解説!

英語長文を攻略するには、正しいステップで勉強をすることが重要です。しかし実際には、「たくさん英語長文を読めば、成績が上がる!」と、やみくもに多読の勉強を続けている受験生が多くいます。
英語長文においては、こうした勉強法は効率が悪く、成績アップにもつながりにくいので見直すことをおすすめします。
量をこなすことばかりに意識が向くと、文章をなんとなく読む癖がついてしまい、読解力が身に付きません。大学入試で出題されるような細かい読解力が問われる問題に対応できず、得点を落としてしまう可能性があります。
英語長文を攻略するなら、しっかりと段階を踏んだ勉強を行うようにしましょう。
この章では、英語の長文読解を攻略する勉強法として、3つのステップを紹介します。
1.一文の英文解釈をしっかり行う

英語長文を読解するためには、まず「英文解釈の力を鍛える」ことが必要です。長文であっても、英語一文一文の意味を理解するようにしましょう。
長文は一文の積み重ねで構成されています。その一文を正しく読めなければ、全文を読んでも意味を理解することはできません。だからこそ、英語長文で最初に必要な勉強は、一文の内容を理解する英文解釈から始めることをおすすめします。
筆者が文章で伝えたい内容を理解するまでを「英文解釈」として考えましょう。
英文解釈をするときに、注意してほしいことがあります。それは「S(主語)やV(動詞)を機械的に見つける作業」だと誤解してしまうことです。
構文を取ることはあくまで手段であり、目的は英文の意味を正確に読み取ることです。英文を解釈するときは、意味を理解する読み方を重視しましょう。
英文解釈は、単なる文法演習ではなく、英文の「意味」を読む力を身につける訓練だと思って勉強しましょう。
文章構造を取るだけで満足しないこと。文章の意味を読み解きましょう。
2.現代文を読むように読解する

一文一文の意味を理解して読む英文解釈ができるようになったら、文章全体を大きな流れの中で理解する「読解力」を身に付けていきましょう。
英語長文も現代文と同様に、書き手が読者に伝えたいメッセージを論理的に構成しています。そのメッセージを正しく読み取るには、筆者の主張がどこにあり、どのような構成で話が進んでいるのかを意識する必要があります。
例えば、「一方では〜、他方では〜」という対比構造や、「主張、具体例、まとめ」といった展開パターンは、現代文でも英語でも共通して見られる構造です。
筆者の主張と具体例の関係など、英文が伝えようとする論理構造を正確に読み取ることで、構文の理解もよりスムーズになります。
こうした文章構造まで読み解くことで、長文全体の意味や主張がよりクリアになります。
「現代文」の読解と同じように、論理展開を押さえながら英語長文を読みましょう。
読解力を鍛える方法として効果的なのが、要約です。
各段落の主題をつかみ、文章全体が何を伝えようとしているのか、自分の言葉で説明できるレベルまで理解するようにしましょう。
現代文を読むときの論理的な読み方を英語にも応用できれば、英語長文の読解力は飛躍的に向上します。
単なる単語の意味を翻訳するだけでなく、論理を読み取る力を英語でも再現することが長文読解の鍵となります。
現代文を読むときの思考プロセスを思い返しながら、英語長文を要約してみましょう。
3.多読

ステップ1「英文解釈」と、ステップ2「現代文的読解力」を身に付けたら、「多読」の勉強を始めていきましょう。
意味理解と論理構造を意識した多読は、読解力を高める効果的な訓練になります。
意味をしっかり取りながら、筆者の主張や論の展開を読み取る練習を重ねていくことで、読解の精度とスピードがともに向上し、入試英語に求められる実戦的な読解力が身についていくでしょう。
このように、正しい勉強法で多読を行うことで、試験では安定した高得点を取れるようになります。
今、英語長文の成績が伸び悩んでいる人は、焦って多読の勉強に飛びつく前に、今回紹介した3ステップを意識して学習を組み立ててみてください。
英文解釈と現代文的な読解力が身に付いてから「多読」を始めましょう。
意味理解と論理構造の把握を意識しながら読み進めていくことで、読解力が身に付きます。
間違った「英文解釈」から長文読解に必要なコツを実演解説【河野玄斗実演】
河野塾塾長であり英語講師の河野玄斗が、【河野玄斗実演】英語の長文読解で点数が取れないあなたに というYouTube動画を配信しています。
この動画では、英語長文の読解で必要な「英文解釈」を中心に実演解説しています。
多くの人がやってしまう間違った英文解釈の勉強法を例に、英文読解に必要なコツも具体的に紹介しています。ぜひご覧ください。
実演解説から動画が始まります。
長文読解の攻略は、まず「英文解釈」をやりましょう!
勉強方法を間違えている人が多いので、この動画を見て正しい理解に努めましょう。
高校生が英語長文を読めない理由

なぜ多くの高校生が英語長文でつまずいてしまうのでしょうか?主な理由を4つ解説します。
1. 単語力が足りない
最も基本的な原因は、語彙力の不足です。知らない単語が多いと文章全体の意味をつかめず、文の流れを見失います。
特に入試では抽象的で難しい語も頻出するため、基礎~応用レベルの単語を繰り返し覚えるようにしましょう。
記憶の定着には、忘却曲線に基づいた反復学習が効果的です。例えば、授業が終わった後に今日習った内容を5分復習するなど、何度も繰り返して学習すると良いでしょう。
2. 文章構造の理解不足
単語の意味はわかっても、文の構造(文法・構文)が理解できていないと、正確な意味は掴めません。
「S(主語)とV(動詞)がどれか分からない」「修飾語句がどこにかかっているか不明」といった状態では、複雑な長文は読めません。特に、関係代名詞、分詞構文、仮定法など、高校英文法の重要単元が曖昧だと、長文読解は難しくなります。
英語長文の問題では、文法の構文だけを取って満足するだけでなく、文章で何を言おうとしているか、意味もしっかり理解するように努めましょう。
3. 全文を和訳しないと読めない
英語長文を読む際に、「頭の中で一語一句日本語に訳さないと気が済まない」というのも読めない原因の一つです。
この読み方では時間がかかってしまい、特に時間制限があるテストでは最後まで読み終えることが困難です。
まずは、精読で文章の構造や語彙をつかんだうえで、「英文解釈」をすることが大切です。文章で伝えようとしているメッセージまで読み解く練習をしましょう。
最後に多読の学習を進めていくことで、スピードと読解力のバランスが取れるようになります。
4. 読解のスキルが足りない
単語と文法がある程度わかっていても、文章全体の流れや要点を掴むスキルが不足していると、長文の内容は理解できません。
「筆者が伝えたいメッセージは何か」「具体例は何のために挙げられているのか」といった文章の論理構造を意識しないで読むと、結局何を言っているのかよく分からないままになってしまいます。
特に大学の入試問題の出題者は、文章のメッセージがちゃんと伝わっているかを問う問題を出しています。長文全体で伝えたい内容や、メッセージを理解しようとしないことは、点数が取れないことにもつながります。
現代文を読む時のように「意味理解」を心がけましょう。頭の中で文章全体の要約をすることもおすすめです。
大学受験の英語長文の問題でよくある質問

英語長文の読解について受験生からよくある質問と、その回答を紹介します。
英語長文にある単語がわからないとき、どうすればいいですか?
知らない単語が出てきても、すぐに辞書を引いたり諦めたりせず、前後の文脈から意味を推測する癖をつけましょう。
多くの場合、文脈や文章全体の流れから、ある程度の意味は見当がつきます。また、その単語が文全体の理解に必須でない場合は、一旦飛ばして読み進め、全体の流れを掴むことを優先するのも有効な戦略です。
長文読解では全ての単語を完璧に訳すよりも、大意を把握することも重要です。
英語長文はどこから重点的に読めばいいですか?
時間がないときは、最初と最後の段落を注意して読みましょう。
本文の最初と最後の段落を読むことで、大まかな内容をつかめることがあります。最初の段落には、全体のテーマや問題提起が書かれていたり、最後の段落には筆者の結論やまとめが示されていることがあります。
最初と最後の段落を丁寧に意味を追っていくことで、素早く大意を把握できます。
英語長文のテストでは、いつも時間が足りません。早く読むコツはありますか?
早く読もうとしてはいけません。生徒の皆さんがやるべきことは「読む」ことではなく「読解」することです。
「読解」をしていれば自ずと読むべきポイント、そうでない部分を分けることが出来ます。その分ける作業が早くなることで結果的に読み終わりが早くなります。
最初は「読解」を意識すると時間がかかるのは当然です。練習していく中でそれが無意識へと変わっていきますので、焦らず腰を据えて「読解」する練習をしていきましょう。
英語長文の選択問題の正答率が伸び悩んでいます。
設問の選択肢は、本文の内容を別の言葉で言い換えていることがよくあります。
そのため、単語レベルだけでなく、文構造や意味内容が本文のどの部分に対応しているかを意識することが重要です。
ふだんから、読んだ英文の要約をする練習や、様々な選択肢の英文に触れて構文に慣れるトレーニングが効果的です。選択肢で使われている単語や表現の知識を増やすことも有効でしょう。
英語長文読解の攻略方法を河野塾で学ぼう!

これまで解説してきたように、英語長文の読解力を効率的に伸ばすには、正しいステップで学習を進めることが重要です。
河野塾では、この考えに基づいた最適な学習カリキュラムを提供しています。
- 東大医学部卒・河野玄斗の効率的学習メソッド
- 根本理解を重視した「徹底基礎講座」
- オンライン完結で全国どこからでも受講可能
- 受講中に必要なサポートが得られる
- 【英語】英文解釈 徹底基礎講座
複雑な英文構造も正確に把握し、意味を捉える力を身に付け、長文読解の土台を固めます。 - 【英語】長文 徹底基礎講座
文章の論理構造を読み解き、要約する力を徹底的に鍛えます。
これらの徹底基礎講座は、本記事で解説した英語長文の攻略に必要な3つのステップに対応しています。確かな読解力を最短ルートで身につけることができます。
河野塾の合格実績
河野塾公式サイトでは、2025年度の河野塾合格実績を公開中です。また、合格した元受講生の声も紹介しています。

英語長文は、大学入試において非常に配点が高く、合否を分ける重要な科目です。正しい勉強法で、着実に読解力を身につけ、英語を得点源にしましょう!
「英文解釈」徹底基礎講座を受講した感想
最後に、河野塾の「英文解釈」徹底基礎講座を受講した方の感想をご紹介します。ぜひ参考にしてください。



