理系学部では何を学べる?学べる学問と学部選びを徹底解説
「理系に進みたいけど、学部の種類が多すぎて迷ってしまう」「どの学部が自分に向いているのか知りたい」など、進路選択で悩む受験生も多いでしょう。
理系学部は大きく以下の3つに分類されることが多く、それぞれで学べる内容や、将来の進路が異なります。
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
いずれも自然科学を土台として、応用に必要な知識や技術を体系的に学ぶ学部です。特に難関大学の理系学部は人気が高いため、志望を早めに固めて計画的に学習することが合格への近道となります。
本記事では、理系学部の分類や特徴、学べる内容を整理しながら紹介します。学部選びのポイントもまとめているので、自分に合った学部を考える際の参考にしてください。
- 理系学部は主に3種類に分かれる
- 得意科目・興味・将来像から、自分に合う学部を選ぶことが大切
- やりたいことが明確でない場合は、難関大学を目指すのも一つの選択肢
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理系の学部には何がある?主な理系学部と学べること
理系学部といっても、学べる学問や扱う領域は大きく異なります。主に「理学系」「工学系」「生命科学系」の3つに分かれ、それぞれでどんな分野を学ぶのかも大きく違います。
各学部種類別に学べる学問を一覧で整理しました。興味のある分野を確認してみましょう。
| 学部種類 | 学べる学問 |
| 理学系(基礎科学系)の学部 | 物理学 |
| 化学 | |
| 生物学 | |
| 地学・地球科学 | |
| 工学系(応用科学系)の学部 | 機械工学 |
| 電気・電子工学 | |
| 情報・通信工学 | |
| 土木・建築学 | |
| 応用化学・材料工学 | |
| 生命科学系学部 | 医学 |
| 歯学 | |
| 薬学 | |
| 看護学 | |
| 獣医学 | |
| 農学 |
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
それぞれの学びの違いや特徴をまとめると、次の通りです。
| 学部 | 主な学びの内容 | 学びの特徴 | 主な進路イメージ |
| 理学系 (基礎科学系) |
物理、化学、生物、地学の原理研究 |
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| 工学系 (応用科学系) |
機械、電気、情報、建築など応用技術 |
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| 生命科学系 (医・薬・農など) |
生命現象、医療、環境、食の研究 |
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※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
自分に合った学部を選ぶには、学びの内容だけでなく、将来的な進路の違いを把握しておくことも大切です。
理系学部出身者の代表的な就職先は、以下のような業界が挙げられます。
| 理学系(基礎科学系)の学部 |
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| 工学系(応用科学系)の学部 |
|
| 生命科学系学部 |
|
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
志望学部を決める際は、自分の興味や得意科目に加え、将来の働き方も視野に入れて学部を選びましょう。
理学系(基礎科学系)の学部
ここでは、主な理学系(基礎科学系)学部や学科について解説します。
理学系(基礎科学系)の学部では、自然界のしくみを「原理」から解明する学問を中心に扱います。物理・化学・生物・地学などの分野で、現象の根本法則を理論的に探究する点が大きな特徴です。
応用分野が中心となる工学系とは異なり、より理論に重きを置くため、数式を用いた論理的思考が求められます。
また、大学院に進んで研究を続ける学生が多いことも理学系の特徴で、研究職や高度な技術職への道が開かれやすい分野といえるでしょう。
- 数学や理科の基礎概念をじっくり理解するのが好きな人
- 「なぜこうなるのか?」を突き詰めて考えるタイプ
- 製造業・エレクトロニクス・素材メーカーの研究開発職
- IT・データ分析・AI領域の技術職
- 公的研究機関や大学院での研究者
専攻する分野によって進路の幅も異なります。
例えば、物理学ではエネルギー業界、化学では医薬・食品関連、生物学ではバイオテクノロジー企業、地学・地球科学では環境調査や地質関連などの専門職というような展開も可能です。
以下で、各学科の特徴や学べることについて、さらに詳しく見ていきましょう。
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
物理学
物理学は、自然界の法則を数式によって表し、物質やエネルギーのふるまいを根本から解明する学問です。
1年次の授業は「力学」「電磁気学」「熱力学」「量子力学」などの基礎理論を中心に学び、演習で数学的な思考力を養うのが一般的です。
2〜3年次からは「実験」「数値解析」といった専門科目が増え、4年次には自分の興味関心に応じた研究室に所属し、「天文学」「素粒子」「物性物理」など多彩なテーマに取り組みます。
抽象的な理論から実験まで幅広く学べるのが、物理学科の特長です。
- 数学が得意で、物事の仕組みを深く考えるのが好きな人
- 抽象的な理論や計算をコツコツ積み上げられる人
- 電機・自動車・材料メーカーの研究職・技術職
- IT・通信系企業のエンジニア、データサイエンティスト
- 大学院進学後、研究者(大学・研究機関)として活躍
物理学は一見抽象的な学問に見えますが、論理性と応用力は製造業や情報分野など多くの業界で評価されています。
現象を数式で捉える力は、今後さらに重要となるデータ社会においても大きな武器となるでしょう。
化学
化学は物質の構造や性質、変化の仕組みについて学び、実験を通して追究していきます。
1年次は「有機化学」「無機化学」「物理化学」「生命化学」などの基礎分野を学び、2年次からは必修科目が増え、実験に費やされる時間が多くなるのが特徴です。
3年次以降は「量子化学」「高分子化学」「生物有機化学」「地球化学」といった専門基礎科目の知識を深めるための選択科目が多くなり、4年次は研究室に所属して卒業研究に取り組むのが主流です。
- 理科の実験や観察が好きで、細かい変化に気づける人
- 仮説を立てて検証する思考や、継続的に取り組む姿勢のある人
- 化学・医薬・食品・化粧品メーカーの研究・開発職
- 環境・エネルギー関連企業の技術職
- 大学院での研究を経て、教育機関・研究機関で活躍
化学は身の回りの物質の理解から社会課題の解決まで、幅広く応用できる学問です。製品開発に直結する知識が多く、実験データをもとに考察を重ねる力は、あらゆる研究職・技術職で重宝されます。
生物学
生物学では、多様な生物の構造・機能・進化など、広範囲にわたって生態やメカニズムを研究します。
1年次は「基礎生物学」「物理学」「化学」「数学」などの講義・実習を行い、自然科学の基礎を学びます。
2〜3年次にかけて「分子生物学」「発生生物学」「生態学」といった専門的な科目を学びつつ、DNA操作やフィールドワークなどの実験を通して研究技術を身につけるのが一般的なカリキュラムの流れです。
4年次には研究室に所属し、特定のテーマに取り組む卒業研究を行います。
- 生き物の観察や生態に興味があり、探究心の強い人
- 自然に親しみがあり、環境や生物のために役立ちたい人
- 医薬品・食品・バイオ関連企業の研究・開発職
- 環境調査・生態系保全などの技術・研究職
- 専門知識を活かして教育・行政分野に従事
生物学は「生命とは何か」を深く考える学問であり、人間・環境・社会に幅広く応用できます。
観察力やデータ解析力を活かして、医療や環境など社会貢献性の高い分野での活躍が期待できるでしょう。
地学・地球科学
地学・地球科学では、地球の構造や成り立ち、自然現象のメカニズムを多角的に学びます。
「地質学」「気象学」「地球物理学」「地球惑星科学」など幅広い分野があり、地球内部から宇宙空間までを対象とするスケールの大きな学問です。
授業では1〜2年次に基礎講義を中心とした座学で地学への理解を深め、2〜3年次から調査・観察・発掘といったフィールドワークやデータ解析を通して実践的な学びを展開します。
3年次から研究室に仮配属されることが多く、4年次は自分の興味のある分野に集中してゼミの演習や卒業研究にじっくり取り組むのが特徴です。
- 自然現象や地球の成り立ちに関心があり、探究心のある人
- 野外調査や観察をいとわず、自分の足で調べることが好きな人
- 建設・土木・インフラ系企業での地質・環境調査職
- 気象庁や自治体での防災・気象技術職
- エネルギー資源・環境分野の研究・技術職
地学・地球科学は、社会インフラや防災、環境問題と密接に関わります。自然と向き合いながら地球規模の課題に挑む力を身につけたい人にぴったりです。
工学系(応用科学系)の学部
ここでは、主な工学系(応用科学系)の学部や学科について解説します。
工学系・応用科学系の学部は、自然科学の知識を「社会で使える技術」へと応用する方法を学ぶ学問です。
扱う分野は、機械・電気電子・情報・建築・化学工学など多岐にわたり、「数学」「物理」「化学」を基盤に基礎に据えたカリキュラムが組まれています。
授業では設計演習やプログラミング、実験・実習といった実践的な内容も多く、製品やシステムがどのように作られ、どう動くのかを理論と体験の両面から理解していきます。
- 数学や物理が得意で、ものづくりや技術の仕組みに興味がある人
- 実験・データ分析・設計を通じて、手を動かしながら学ぶことが好きな人
- 自動車・電機・機械メーカーの技術職・開発職
- IT・通信業界のエンジニア(システム開発、インフラ整備など)
- 建築・土木・化学業界の設計職、プラントエンジニア、研究職
工学系は、理学系と比べてより「実用性」が重視される分野です。
日常生活を支える製品やシステムがどのように設計・製造されているかを理解し、より便利で安全な社会を実現するための技術を学ぶことができます。
社会との結びつきが強いため、就職に直結しやすいことも魅力です。
以下で工学系・応用科学系学部で学べる学科の特徴を、具体的に見ていきましょう。
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
機械工学
機械工学は、自動車や医療機器など、私たちの生活を支えるあらゆる機械の設計・製造技術を養う学問です。
1〜2年次では機械工学になくてはならない「数学」や「力学」を中心に、知識と技術を体系的に学びます。
3年からは専門科目の履修が主となり、「機械設計」「制御工学」「ロボティクスデザイン」などの応用分野へと進み、製図や演習、実験を通して理論と実践のつながりを深めていく構成です。
4年次には集大成となる卒業研究に専念し、ロボット開発や自動車・航空機の構造解析など、自分の興味のある分野に取り組みます。
- 数学や物理が得意で、機械の仕組みや設計に興味がある人
- 試行錯誤を重ねながら、コツコツとものづくりに取り組める人
- 自動車・重工業・精密機器メーカーの機械設計・開発職
- 電機・ロボット関連企業の技術職
- プラント設計やエネルギー分野のインフラ技術者
機械工学は、あらゆる製造業の基盤となります。理論をもとに「動くもの」を形にするスキルは、将来のエンジニアとして幅広い業界で活躍する土台となるでしょう。
電気・電子工学
電気・電子工学では、電気や電磁波、電子回路など、あらゆる電気関連の研究を行う学問です。
授業では1年次に物理や数学の復習、「電磁気学」「電気回路」などの基礎科目を学んで基盤を固めます。
2〜3年次になると専門分野に進み、「電気基礎実験」「電気工学実験」といった実験・実習が多くなるのが一般的です。
3年次の後半からは大半が卒業研究に取り組みますが、資格取得に力を入れる学生も少なくありません。
電気・電子工学科は取得できる資格も多く、国家資格の「電気主任技術者」や「電気工事士」といった資格の取得を目指します。
- 物理や数学が得意で、論理的に考えるのが好きな人
- 身のまわりの電子機器の仕組みに興味がある人
- 電機・電子部品メーカーの開発・設計職
- エネルギー・通信インフラ企業の技術職
- IT・自動車業界での組み込みエンジニア・制御技術職
電気・電子工学は、情報通信や自動車、家電などあらゆる産業の基盤を支える分野です。
高い専門性と汎用性を備えた技術者として、ハードウェア・ソフトウェア両面での活躍が期待されています。
情報・通信工学
情報・通信工学は簡単に言うと、コンピュータやネットワークについて研究する学問です。
今話題のAI(人工知能)やスマホなど、日常生活に欠かせない製品やサービスの情報技術と通信システムについて学びます。
1〜2年次はプログラミングと数学が学びの柱となり、座学と実験を通して基礎を徹底。3年次以降は「IoT」「VR」「AI」などの先端技術に特化したカリキュラムや応用科目が中心となり、グループでの開発演習やシステム設計の授業も増えてきます。
4年次には最先端の研究に携わりながら卒業論文をまとめるほか、さらなる学びを深めるために大学院に進む学生も少なくありません。
- 論理的な思考力があり、プログラミングや数理的な問題が好きな人
- 新しい技術や仕組みに好奇心を持ち、継続的に学び続けられる人
- IT企業や通信会社のシステムエンジニア・ネットワークエンジニア
- AIやビッグデータ関連企業の技術職・研究職
- 自動車・家電メーカーでの組み込み開発やソフトウェア設計職
情報・通信工学は、今後ますます需要が見込まれています。IT関連の専門的知識や技術はどこでも必要とされているため、就職にも強いでしょう。
土木・建築学
土木・建築学では、社会インフラや建築物の設計・施工・維持管理について学びます。
路・鉄道・橋・ダム・下水道などの公共構造物を学ぶのが土木学、住宅・ビル・都市空間といった建物の構造や機能、デザインを学習するのが建築学です。
1年次の授業は力学や物理、化学といった「学科基盤科目」「工学基礎科目」が中心です。
2年次以降は「測量実習」「土質実験」などの実習や実験が増え、建築法規や構造解析、施工管理など実践的な内容に進みます。
また、学部4年+大学院2年の6年一貫教育を実施する大学もあり、「建築士」「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」など取得可能な資格も豊富です。
- 空間認識力や構造物への関心があり、ものづくりが好きな人
- 数学や物理を活かして、社会に役立つ仕事がしたい人
- 建設会社やゼネコンでの施工管理・設計職
- 建築設計事務所や都市計画コンサルタント
- インフラ整備・まちづくり関連の公務員や技術職
土木・建築学は、人々の暮らしを支える社会基盤を築く学問です。実用性と創造性を兼ね備えた分野で、将来も安定した需要が見込まれます。
応用化学・材料工学
応用化学・材料工学は、化学の知識をもとに新たな技術や材料の開発を目指す学問です。
応用化学は化学の基礎研究を応用して、新しい物質や技術を開発します。一方、材料工学は、製品に必要な性質を持つ材料を作り出すための研究を行う分野です。
授業においては応用化学の場合、「有機化学」「無機・分析化学」「物理化学」「化学工学」を柱とし、基礎から応用まで幅広く学びます。
材料工学の場合は、学科共通の基礎科目を学んだあとは、講義・演習・実験を組み合わせたカリキュラムで専門知識の習得を目指します。
- 化学の実験や分析が好きで、物質の性質に興味がある人
- 細かな変化を見逃さず、コツコツと検証を重ねられる人
- 化学・医薬・化粧品・食品メーカーの研究・開発職
- 素材・電子部品メーカーの材料設計・製造技術職
- 大学院進学後、研究職や技術職として高度な専門分野へ
応用化学・材料工学は、産業を支える土台となります。4年次に卒業研究に取り組み、そのまま大学院に進学する学生が多いのも特徴です。
生命科学系(医学・薬学・農学など)の学部
ここでは、主な生命科学系の学部や学科について解説します。
生命科学系の学部では、生物や人間の体、環境との関わりを科学的に学びます。
授業内容は、遺伝学・細胞生物学・生理学・微生物学といった基礎分野から、医療・薬学・農学・獣医学などの専門領域まで多岐にわたります。
実験やフィールドワーク、データ解析なども多く取り入れられ、観察力・分析力・問題解決力をバランスよく養うカリキュラムが特徴です。
生命現象の理解を深めることで、医療・食品・環境などの分野で社会課題の解決に役立つ知識と技術を身につけられます。
- 生物や化学に興味があり、観察や実験が好きな人
- 探究心が強く、細かい変化やデータを注意深く分析できる人
- 医療・医薬品・バイオ企業の研究開発職
- 農業・食品・環境関連の技術職・研究職
- 大学院進学後、大学や公的研究機関の研究者
生命科学系は、命や自然に関する深い知見をもとに、社会に貢献できる学びができるのが魅力です。
将来は医療・薬学・農学・獣医学系などの専門分野につながるケースも多く、大学院進学率も比較的高い傾向にあります。
以下で、それぞれの学部・学科の特徴を詳しくチェックしていきましょう。
※大学によっては理系学部の分類が異なることがあります
医学
医学部では人間の体の構造や機能、病気の原因や治療法について幅広く学びます。国公立問わず、どの大学も6年制です。
医学科は「基礎医学」と「臨床医学」に大別され、1〜2年次は基礎医学で医師として求められる教養を身につけます。
3〜4年次になると「内科学」「外科学」といった臨床医学を中心に学び、5〜6年次の臨床実習に備えます。
- 生物や化学が得意で、人体や医療に関心がある人
- 忍耐力と責任感があり、人と向き合う力を大切にできる人
- 病院・診療所での臨床医(内科・外科など)
- 大学病院での研究医・専門医
- 公衆衛生・行政機関などでの産業医・保健医
6年次の医師国家試験は医学科の集大成です。人命を預かる責任の重い学問であり、卒業後も継続的な学習姿勢が求められます。
歯学
歯学部では歯や口腔内など、口の中にまつわるあらゆる知識や病気の予防・治療法を学び、歯科医師として必要な知識と技術を身につけます。
1〜2年次は「物理学」「生物学」「自然科学」など、歯科医師として必要な基礎知識の修得を目的とした教養系科目の履修が中心です。
2〜3年次からは「口腔解剖学」「病理学」「薬理学」といった歯科医学専門科目がメインとなるほか、臨床系科目では実習を通して検査や診断法について実践的に学びます。
- 手先が器用で、細かい作業に集中して取り組める人
- 人との対話を大切にし、思いやりのある対応ができる人
- 歯科医院や病院での臨床歯科医師
- 大学病院や研究機関での専門医・研究者
- 企業(歯科材料・医療機器メーカー)での技術職・開発職
歯学は口腔の健康を支え、人々の生活の質を高める役割を担う専門職です。
6年次に歯科医師国家試験に合格すると、臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアがスタートします。
薬学
薬学部は、薬の成分や作用、製造方法、安全性評価など、医薬品に関する研究を行います。
4年制と6年制がありますが、4年制は研究職向けのカリキュラムが中心で、薬剤師の資格は6年制でしか取れません。
6年制の場合、1〜3年次に基礎科目と専門科目の履修により薬学の土台を作ります。
4年次には卒業研究により実験や調査に取り組み、5年次から病院や薬局といった実際の医療現場で実務実習を行うのが一般的です。
- 人と話すのが好きでコミュニケーションが得意な人
- 几帳面で、人の健康や安全に強い責任感を持てる人
- 薬局・病院での薬剤師(臨床・調剤)
- 製薬会社での研究開発職・品質管理職
- 医薬品・化粧品・食品業界での製造や安全管理業務
薬学は医療の一端を担い、薬を通じて人々の健康に貢献します。専門性が高く、医療・研究・産業など活躍の場も豊富です。
看護学
看護学部は病気や怪我、メンタル面のケアについて総合的に学び、看護師として必要な知識とスキルを身につけていきます。
1〜2年次に教養・看護の基礎と専門知識を修得し、3年次以降は病院・福祉施設・訪問看護ステーションなどにおける看護演習や看護実習など、臨地実習が本格化します。
また看護師資格に加え、助産師や保健師などの資格取得を目指せる大学もあるため、自分の関心や目標に合った資格が取得できる大学を選ぶことが重要です。
- 人の気持ちに寄り添い、思いやりのある対応ができる人
- 体力と責任感があり、チームで協力して行動できる人
- 病院やクリニックの看護師(一般病棟・集中治療室など)
- 地域医療・訪問看護・保健所などの公衆衛生分野
- 助産師・保健師など専門資格を取得し、専門職として活躍
看護学は将来的に、医療現場の最前線で人と関わり続ける仕事に携わります。資格により多様なキャリア形成が可能で、社会的ニーズも高い分野です。
獣医学
獣医学部では、ペットや家畜といった動物の治療や健康管理などに関する専門的な知識と技術を学びます。
6年間の一貫教育で、「基礎獣医学」「病態獣医学」「臨床獣医学」「応用獣医学」の4領域がメインです。
1年次は基礎的な科目を中心に学び、学年が上がるにつれて病院での実習や研究室への所属など、実践的な学びへと展開します。
家畜などの大動物に強い、小動物臨床に定評があるというように、大学や地域によって特色があるのも獣医学科の特徴です。
- 動物が好きで、命と真摯に向き合う覚悟がある人
- 体力があり、観察力と判断力に優れている人
- 動物病院での獣医師(ペット医療)
- 家畜衛生・食品衛生を扱う公務員獣医師
- 製薬・飼料・食品企業での品質管理・研究開発職
獣医学は高度な知識と技術はもちろん、動物や飼い主に寄り添う姿勢も求められます。動物の健康に貢献できる責任とやりがいの大きい進路の一つです。
農学
農学部は、食料生産・生物資源・環境保全に関する幅広い分野を研究する学部です。
授業は「作物学」「植物育種学」などの必修科目に加え、農場実習や農学専門実験といった体験型教育を展開します。
専門選択科目の幅も広く、「園芸学」「昆虫学」「飼料学」「家畜生理学」など、研究内容が豊富です。
4年次に行う卒業研究では、自分の興味関心に応じてテーマを選び、地域や企業と連携したプロジェクトに取り組むこともあります。
- 自然や生き物、衣食住、環境問題に関心がある人
- 理系科目と社会的課題をつなげて考えるのが得意な人
- 食品メーカー・農業関連企業での研究開発・品質管理
- 地方自治体や公的機関での農業指導・環境保全業務
- バイオテクノロジー・農業機械・化学肥料などの技術職
農学は、自然と人との共生や未来の食・環境を支える役割を担います。実践的な知識とフィールドワークに強みがあり、就職先の幅が広いのも魅力です。
行きたい理系学部が決まらない!どうやって選べばいい?
理系に進みたいという希望はあっても、具体的にどの学部に行きたいかは漠然としている受験生も少なくありません。
将来やりたいことが明確でない場合、進学先を選ぶ基準が見えにくく、不安になるのも当然です。
しかし、学部の選び方にはいくつかの視点があり、自分に合った判断軸を見つければ、納得感のある進路を見出せます。
ここでは、「得意科目」「興味のある学問」「志望大学」の3つの切り口から、理系学部の選び方について詳しく見ていきましょう。
得意な科目が活きる学部を選ぶ
将来に明確な目標がない場合は、得意科目から適した理系学部を選ぶ方法もあります。
得意分野に近い学部を選ぶと、基礎を理解しやすく、大学の学びにスムーズに入りやすい点がメリットです。また、勉強のモチベーションを維持しやすいため成績が上がりやすいともいえます。
勉強して楽しいと感じると、知識やスキルを将来的に活かしたいと考えるようになります。大学での学びやキャリア選択にも良い影響を与えるでしょう。
一方で、「好きな科目だけ」で学部選ぶのは注意も必要です。
例えば、高校1年生の段階では数学が好きだったものの、難易度が上がるにつれて「実は得意ではなかった」と気づくケースも多くあります。加えて、数学が得意でも必ずしも理系学部が合うとは限らないため、理科や社会を含めた全体的な科目の得意・不得意を見極めることが大切です。
学びたい学部を優先する
「医者になりたい」など、学びたい学部が明確である場合は迷わず最優先しましょう。
しかし、医師や薬剤師など特定の国家資格が必要な職業を除けば、「その学部を出たら必ずその職業に就く」というケースはそれほど多くありません。
また、近年は理系学部の大学院への進学率が高まっています。そのため、どんな仕事に就きたいかだけでなく、自分が楽しく研究できるかという観点から学部を選ぶのも良いかもしれません。
| 区分 | 大学院の進学率 |
| 理学 | 44.3% |
| 工学 | 38.6% |
| 農学 | 26.8% |
| 全体 | 11.5% |
出典:文部科学省「令和5年学校基本調査」
大学では、高校までには触れなかった専門的な知識や研究活動を体験できます。現時点で明確な将来像がなかったとしても、学びたいと思える分野があるなら、その気持ちを大切にして学部を選ぶことが大切です。
迷うなら難関大学を目指す
将来やりたいことや学びたい学問が明確でない場合は、難関大学を目指しておくと選択の幅が広がります。
もちろん学歴が全てではありませんが、レベルの高い大学に進学すれば目標意識の高い学生や、優れた教育環境、幅広い学問を受けられる選択肢が広がります。サークル活動や課外活動も活発なため、多様なチャンスに恵まれやすいのもメリットでしょう。
また、受験勉強をやり抜いた経験そのものが成功体験となり、将来挑戦する際の自信や土台につながります。
迷っているなら、まずは高みを目指して努力することが、将来の選択肢を広げる一助となるでしょう。
理系から文系への文転は可能
結論から言えば、文系から理系は難しいものの、理系から文系へ「文転」することはできます。そのため、現時点で理系に進む意欲があるなら、とりあえず理系に進むというのも一つの手です。
重要なのは、「逃げの一手」としての文転を避けること。理系の勉強に苦手意識があるからといって、深く考えずに文転すると後悔が残る可能性があります。
どちらの道を選んでも、結果を出すには努力と継続が必要です。理系・文系に関係なく、受験勉強は最後まで本気でやり切る覚悟を持ちましょう。
詳しくは、YouTube河野塾チャンネルにて河野玄斗が「文転」について解説しています。ぜひご覧ください。
理系の大学受験なら河野塾
理系の大学を目指すなら、オンライン予備校「河野塾」がおすすめです。
河野塾の「徹底基礎講座シリーズ」には数学・物理・化学といった理系に特化した講座が揃っています。
いずれの講座も、基礎からスタートして難関大学合格レベルまで到達できるように設計されています。自分の弱点の科目や志望校に応じて必要な講座を選び、効率よく学習を進められるのが特長です。
時期によっては、複数の講座をまとめて受講できるパック商品の販売も行なっています。詳しくは、公式サイトをご確認ください。
| コース | 料金(定価) |
| 徹底基礎講座【数I】 | 7万9,800円 |
| 徹底基礎講座【数A】 | 7万4,800円 |
| 徹底基礎講座【数Ⅲ】 | 9万8,800円 |
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理系の徹底基礎講座を受講した受験生から、高い評価も得ています。
理系科目に不安がある、得意をさらに伸ばしたいという受験生は、ぜひ河野塾の徹底基礎講座をチェックしてみてください。
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学部選びの点でいうと、自分の「好き・得意」がはっきりしている人は、1つのことを専門的に突き詰めて学べる理学部が向いていると思います。
一方で、まだ将来やりたいことがはっきりしていない人は、学ぶ分野が広く、大学で学びながら将来の進路を見極められる工学部はいいかもしれませんね。
(情報工学部 2年)