勉強法

国語勉強法|現代文で安定して点数を取るための正しい学び方

現代文は「日本語だから何とかなる」と思われがちですが、実際には正しい方法を知らなければ点数は安定しません。国語勉強法の中でも現代文は、再現性のある読み方を習得することが不可欠です。本記事では、現代文を効率的に伸ばすための具体的な学び方を解説し、講師自身の体験談も交えながら、合格につながる勉強法を紹介します。
国語講師 / 田中邦治(たなか くにはる)
国語講師(現代文・古文)。早稲田大学スポーツ科学部卒、講師歴15年。都内学習塾にて現代文・古文の難関大レベルのクラスをどちらも長年担当。担当クラスでの学力の伸びから「田中神」として知られ、テクニックにとらわれず「自分で思考できる」ようにさせる独自の指導法を確立。
この記事でわかること
  • 現代文が「勉強しにくい」と言われる理由
  • 正しい国語勉強法で点数を安定させる方法
  • 他科目や日常にも応用できる現代文の力
  • 河野塾で学べる再現性ある勉強法

現代文が勉強しづらいと言われる理由

現代文は日本語で書かれているため「何となく読める」と思われがちですが、それがかえって勉強を難しくしています。数学や英語のように明確な単元がないため、どこから手をつければいいか分からないまま放置されやすく、偶然点数が取れてしまうこともあるので、実力の有無が見えづらい科目です。

日本語なのに得点できない矛盾

「読める」と「点が取れる」は別物です。答案を見ると、文章全体の構造を掴めておらず、設問で問われている部分とズレているケースが多く見られます。

点数が取れてしまう危険性

部分的な理解や選択肢の偶然の一致で点が出ると「自分は現代文ができる」と誤解してしまいます。ですがこの力は不安定で、本番で崩れやすいのが特徴です。

何を勉強すればいいか分からない

現代文には「○○の公式を覚えればOK」というわかりやすい階段がないため、 「日本語だから後回しでいい」 という油断が最大の落とし穴になります。

国語講師 / 田中邦治
国語講師 田中邦治
「現代文できます!」って言ってくる子でも、答案を見ると論理がズレてることは本当に多いです。日本語だから誤魔化せるけど、それじゃ本番では通用しません。

勉強のスタートは「早さ」と「型」

現代文は、できるだけ早い段階で「型」を身につけておくと、そこから読む文章すべてが訓練になります。自己流のまま数をこなしても読みが安定しないので、 「先に型、あとから量」 の順番で勉強するのが鉄則です。

早く始めることの重要性

現代文は一夜漬けがききません。一定の読み方で何本も文章を読むことで初めて定着します。直前期に慌てて伸ばすタイプの科目ではありません。

型がなければ犬かき状態

泳ぎ方を知らずに何とか進んでいる状態が、自己流現代文です。波(=難化した年・知らないテーマ)が来た瞬間に沈みます。

型を身につけるメリット

一度型を獲得してしまえば、あとはその型で読むだけで得点が安定します。これは独学ではなかなか到達しづらい領域です。

国語講師 / 田中邦治
現代文の指導をする田中講師
クロールを知らずに泳いでると、ちょっと水流が変わっただけで沈むんです。現代文も同じで、型なしで読んでると、出題形式が変わった瞬間に点がガタッと落ちます。

再現性を高める読み方の重要性

現代文のゴールは「たまたま正解」ではなく、 「毎回同じ手順で正解に近づけること」 です。出題形式が変わっても、自分の読み方は変えないこと。これが得点を安定させる一番の近道です。

行き当たりばったりは危険

問題ごとに読み方を変えると、その場では通じても実力になりません。常に同じ読みのプロセスで本文に向かうようにしましょう。

出題形式の変化にも対応できる

評論→小説→随筆と変わっても、共通する読み方を持っていれば動じません。大学側の“変化”より、自分の“型”のほうを強くしておくイメージです。

積み重ねが力を生む

毎回同じ型で読んで「やっぱりこのやり方で合ってた」と確認できるほど、再現性が高まっていきます。

「繋ぐ」と「分ける」で文章を整理する

多くの受験生は「段落ごとに要約すればいい」と考えていますが、それだけでは全体の論理が見えません。現代文では、段落どうしを “繋ぐ”視点と“分ける”視点 の両方が必要です。

段落ごと要約の限界

段落をバラバラに処理すると、筆者が一番言いたかった主張を外しやすくなります。まずは全体像→細部の順で読むのが基本です。

横の繋がりを意識する

1〜4段落で一つの論を作っている、というように「ここまでが一まとまり」という単位を見抜きましょう。

対比を見抜く力

対比はただ線を引くだけでなく「なぜこの対比を置いたのか」「筆者はどちらを推しているのか」まで読みます。

国語講師 / 田中邦治
現代文の構造を説明する講師
マーカーを引かされて「ここが対比ね」ってやるだけだと、本番で自分で引けないんです。自分で繋いで、自分で分けられることが大事です。

抽象度の上下を意識する読み方

現代文では、具体例は必ず抽象的主張を支えるために置かれています。なので、 「どこが抽象で、どこが具体か」 を見極めるだけでも、読むべき場所と流していい場所がはっきりします。

抽象と具体の関係を掴む

「猫の話」「森林の話」「生態系の話」が出てきたら、一番上にあるのは“生態系”です。上にあるものをきちんと読む、下にぶら下がるものは軽く読む、という配分をします。

力を入れて読む場所を選ぶ

文章全体を同じ濃さで読むと、時間も頭も足りません。重要度の高い抽象部に集中して読むのが、入試で高得点を取る読み方です。

読解に強弱をつける意味

強弱がつけられるようになると、設問で問われる「本文中の考え」をすぐに引っぱり出せるようになります。

国語講師 / 田中邦治
抽象度を説明する田中講師
生態系の話をちゃんと読めば、猫とか森林の話は自然と理解できるんです。どこに力を入れるか分かってると、現代文は一気に楽になりますよ。

他科目や日常に応用できる現代文の力

現代文で鍛えた「論理を順序立てて読む力」「抽象と具体を行き来する力」は、数学の文章題、英語の長文、さらには普段の会話の整理にもそのまま使えます。現代文は“日本語の科目”ではなく、 “思考を言語化する科目” です。

数学・英語への波及効果

条件を整理してから読む習慣がつくので、数学の条件整理・英語長文の構造把握が速くなります。

日常生活でも役立つ

話の順序を組み立てられるので、説明がスムーズになります。社会に出てからも使える力です。

正しい勉強法を早く身につけるメリット

現代文は自己流のまま進むと迷走しやすい科目です。ですが一度正しい読み方を身につけてしまえば、あとは演習を積むほど点数が安定していきます。早期に型を入れておくことで、受験直前に他科目へ時間を回す余裕も生まれます。

合格への最短ルート

正しい型を習得すれば、あとは練習を積むだけで力が安定します。早く始めることで本番に自信を持ち、安定した得点を狙えるようになります。

河野塾で学ぶ価値

河野塾の徹底基礎講座では、評論・小説・随筆すべてに通じる読み方を教えています。 正しい型を早期に習得したい人にとって、最適な環境です。

国語講師 / 田中邦治
現代文の指導をする講師
自己流で悩んでた子が、正しい型を入れただけで一気に安定した例は山ほどあります。現代文は“早く正しいやり方を知ること”が一番の時短です。

“現代文の型”を身につけるなら河野塾

現代文は「なんとなく読める」からこそ、誤った勉強法で時間を無駄にするリスクがあります。河野塾では、文章の「繋がり」と「抽象度」を整理する独自の方法を体系的に指導し、再現性のある読解力を養成します。評論・小説・随筆のすべてに対応できる徹底基礎講座を使えば、早期から本質的な読解法を習得できます。

現代文の勉強法に悩む受験生にとって、河野塾は合格への最短ルートを示す存在です。迷っている時間を学力に変えていきましょう。