大学受験の基礎知識

大学の学部はこう選べ!学部選びの方法と代表的な学部を解説

大学の学部はこう選べ!学部選びの方法と代表的な学部を解説

大学の学部は、将来の学びやキャリアに大きく影響します。しかし、学部名のイメージだけで選んで失敗する人も少なくありません

この記事では、高校生や受験生向けに大学の学部選びのポイントや、おもな文系・理系・その他の総合系学部23学部を徹底解説します。

学部選びに迷ったら、より高い偏差値の大学を選ぼう!

得意科目を活かすことで、より偏差値の高い大学に行きやすくなります。

高偏差値の大学合格をつかめば、その後の人生においての選択肢が広がり、未知の世界にチャレンジする自信と勇気も持てるでしょう。

河野塾は文系・理系の難関大学の合格者を多数輩出しているオンライン予備校です。晴れて志望校に合格した生徒たちの声も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

オンライン予備校 河野塾
河野玄斗プロフィール画像
「勉強はコスパ最強の遊びだ」

河野塾は、数々の難関試験を突破してきた塾長 河野玄斗の経験をもとに作られた、受験合格に特化したオンライン学習サービスです。 特に人気の講座は「徹底基礎講座」シリーズ。基礎から難関大学のレベルまで力を伸ばせるよう、量も質も充実したオンライン講座を提供しています。すでに8万人以上の受験生が受講し、利用満足度は93.8%!(自社調べ) 多くの参考書を使わなくても、この講座一つで「演習→解説→復習」までしっかり完結できます。

大学の学部はどのように選べばいい?押さえたい3つのポイント

大学の学部選びには、次の3つのポイントを押さえることが大切です。

学部選びが重要なのは、選んだ学部の学習分野を4年間学ぶだけではなく、卒業後の進路や将来の選択肢にも大きな影響を与えるためです。

自分の興味や適性に合った学部を選べば、授業への取り組みやすさが変わり、成績・モチベーション・キャリア形成にまで良い影響が広がります

YouTubeの河野塾チャンネルでも、大学の学部選びの基本となる「文理選択」について、わかりやすく解説しています。学部選びで迷っている人はぜひ参考にしてください。

ここでは、学部選びで覚えておきたい3つのポイントについて解説します。

1.得意不得意・好き嫌いを整理する

大学の学部選びで迷っている人は、「得意・不得意」と「好き・嫌い」を軸にして考える方法があります。

得意な科目がある場合は、学習内容の理解が進みやすく、勉強しているうちに楽しさを感じることが多くなります。次第にその科目を好きになり、将来的にその学問を生かした進路を選ぶ可能性も高くなります

一方で、好き・嫌いを基準にした学部の選び方には注意も必要です。

好きな科目は自主的に勉強することで成績も伸びやすいですが、学習内容の難易度が上がると、好きでも得意ではないことが後から判明して、挫折してしまうこともあります

このように学部選びで悩んだときは、まず自分の「得意・不得意」と「好き・嫌い」を整理することから始めてみましょう。

2.迷っている場合は学力を上げることに集中する

学部選びで迷ったときは、まずは学力向上に集中し、学部の選択は後から考える方針がおすすめです。

人は「本気でやればギリギリ手が届きそうな目標」、いわゆるストレッチ目標を設定したときに、最も高いパフォーマンスを発揮すると言われています。

実際、学力が想定以上に伸びた結果、途中で志望校や学部を変更するケースも少なくありません。そのため、初めから細かな学部選択に悩むよりも、まずは学力を高めることに集中する方が、結果的に選択肢を広げやすいと言えます。

オンライン予備校の河野塾は、難関校受験で多くの合格者を輩出しています。難関大学にチャレンジしたい受験生は、河野塾の徹底基礎講座の受講をおすすめします。

3.学びたい学問があれば優先する

大学の学部選びで「学びたい学問」が明確にある場合は、その興味関心を優先することが重要です。

大学4年間は長く、特定の分野をじっくり学ぶ時間が続くため、好きなテーマであれば授業や課題に主体的に取り組め、学びの質も大きく向上します。

また、大学で学んだ内容と将来の職業は必ずしも一致しないため、「将来どの仕事に就くか決まっていない」場合でも、興味のある分野を学ぶ意義は十分にあります。むしろ、好きな学問を深めた経験はゼミ選びや研究テーマの設定、そして就職活動での自己PRにも活かされます

興味を軸に学部を選ぶことで、入学後のミスマッチも防ぎやすく、大学生活全体の満足度も高まります。「知りたい」「もっと学びたい」という感覚を大切にし、その興味を出発点に学部を絞り込むことが、後悔のない進路選択につながります。

大学の学部選びでよくある失敗例

大学の学部選びでよくみられる失敗例をみてみましょう。

学部名のイメージだけで選んでしまう

よくある失敗例に、学部名のイメージだけで進路を決めてしまうことがあります。学部名の印象が良くても、学べる内容や授業の難易度、取得できる資格は大学によって大きく違います。

名前だけで判断すると、「思っていた内容と違う」「学びたいこととズレていた」といったギャップが生まれやすく、入学後の後悔につながるため注意が必要です。

学部を選ぶ際は、学部名だけに頼らず、実際に何を学べるのか、取得できる資格やその難易度などをしっかり調べ、自分が興味を持てる学びがあるかどうかを確認しましょう。

会社員(女性・20代)
女性の画像
食べることが好きなので栄養学部を選びましたが、学ぶ内容が専門的すぎて勉強がつらかったです。目指す資格や学ぶ内容についてもっと調べてから決めるべきでした。
大学生(女性・20代)
女性の画像
理系が得意だったこともあり、親の勧めで工学部を選びましたが、いざ入ってみると自分が興味のない研究をするのが苦痛でした。得意なだけで学部を選ぶのではなく、本当に関心があるかをきちんと確認しておけばよかったと後悔しています。

就職の有利・不利だけで判断する

就職に有利かどうかだけで学部を選んでしまうのも、よくある失敗の一つです。

「この学部なら就職に強い」ということだけで決めてしまうと、実際の授業内容に興味が持てず、勉強の意欲が続かなくなることがあります

また、就職に有利とされる学部に入ったとしても、そこで主体的に学び、スキルを身につけなければ理想の進路に近づくことはできません。

就職実績だけに左右されず、「自分が学びたい内容か」「将来のキャリアにつながる学びがあるか」を踏まえて選ぶことが大切です。

会社員(男性・20代)
男性の画像
文系のなかで就職に有利と聞いて経済学部を選びました。しかし、実際には経済学部だからといってとくに就職面で有利だと感じることはなく、周りと同じように営業を選んだだけです。学部選びをもっと真剣に考えておけば、将来も変わっていたかもしれません。
大学生(女性・20代)
女性の画像
弁護士や公務員ルートに惹かれて法学部を志望しましたが、法曹の道は想像以上に厳しく挫折。公務員も魅力的だったものの、そんなに興味があるわけではないことに気づきました。他学部の友達は課題も少なくて楽しそうでうらやましいです。

やりたいことを深掘りせず、広すぎる希望で決める

「つぶしが利くから」「なんとなく幅広く学べそうだから」といった広すぎる希望だけで学部を選んでしまう学生も少なくありません。

大学での学業への理解が曖昧なまま入学すると、授業内容に興味を持てず、勉強のモチベーションが上がりにくくなってしまいます。 

失敗を避けるには、まず自分が「どんな分野に興味があるのか」「どんなテーマが好きなのか」を深掘りすることが重要です。気になる分野があれば、事前に調べたり、体験的な学習をすると、進みたい方向がより具体的になり、ミスマッチを防ぎやすくなります。

会社員(男性・30代)
男性の画像
将来の夢もなかったし、理系が苦手だったから文系ならなんとかなると思い文学部に。大学に入っても授業は別に面白くなく、バイトと遊び三昧でした。
フリーランス(女性・20代)
女性の画像
やりたいことが多くて絞りきれず、つぶしが利きそうな商学部に決定。いろいろ挑戦してみたけど結局どれも中途半端で、就活にも失敗しました。

受かりやすさ・偏差値のみで決める

受験の受かりやすさや、偏差値だけを基準にして学部を選ぶのも注意しましょう。

偏差値や合格のしやすさは受験の指標に過ぎず、大学で何を学べるかとは必ずしも一致しません。受験はゴールではなく、あくまで通過点です。

そのため、進学後にどんな学びや経験ができるか、将来のキャリアにどうつながるかも考えたうえで、大学や学部を選ぶことが大切です。

主婦(女性・30代)
女性の画像
資格重視で大学を絞り、そのなかで努力をしなくても受かる大学を選びました。いざ入ってみると、周りのレベルの低さにびっくり。すぐに退学し、仮面浪人で納得のいく大学に再入学しました。
公務員(男性・30代)
男性の画像
通える範囲の大学から高偏差値の大学・学部を選び、受かったなかで一番高い偏差値の学校に決めました。後悔というほどではありませんが、もっと頑張って医学部を目指せばよかったと思うことがあります。

大学の学部は何がある?おもな学部一覧

大学の学部を文系・理系・総合系の3つに分類し、おもな学部について紹介します。

文系学部 法学部
経済学部
経営学部
商学部
文学部
外国語学部
国際関係学部
教育学部
理系学部 理学部
工学部
農学部
薬学部
医学部
歯学部
獣医学部
看護学部・医療技術学部
情報科学部・情報学部
その他・総合系学部 芸術学部
芸術工学部
総合科学部
環境学部
総合政策学部
体育学部・スポーツ学部

文系学部

文系学部では、社会や文化、歴史、経済、心理、教育など、人や社会の仕組みなどを中心に幅広く学びます

文章を読み解き、自分の考えをまとめて表現する力が重視され、レポートや文献の読み込みが多いのが特徴です。

ここでは、おもな文系学部を紹介します。

法学部

法学部では、「社会のルールってどう決まっているの?」という疑問を、憲法・民法・刑法などを通して学びます。ニュースでよく聞くトラブルや社会問題を、法律の考え方で整理していくイメージです。

暗記だけではなく、判例を読んで「なぜそうなるのか」を考えたり、自分の意見をまとめたりする力が必要なので、文系学部のなかでは勉強量が多めです。ただし身につく知識や思考力はどの業界でも役立つため、進路の選択肢が広いのも法学部の大きな魅力です。

法学部に向いている人
  • 文章を読むのが苦にならず、物事をスッキリ整理するのが好きな人
  • 社会ニュースや問題に関心があり、「どうして?」を深掘りしたい人
法学部の主な進路イメージ
  • 弁護士・検察官・裁判官など、法律を専門に扱う仕事
  • 国家公務員や地方公務員、警察などの公的な仕事
  • 金融・メーカー・保険など一般企業の総合職や法務部

経済学部

経済学部では、国や社会全体のお金の流れ・仕組みを分析します。「経済全体をどう動かすか」を考えるマクロな視点が求められるため、マクロ経済学や統計学など経済の仕組みを学ぶ科目が必修です。

経済学部は文系に分類されるものの、理系の要素も強い学部でもあります。数学や統計を理論的・分析的に考える必要があるため、受験で数学が必須科目となるケースもみられます。

経済学部に向いている人
  • 社会問題への関心が強く、「なぜ経済が動くのか」を論理的視点で考える人
  • 数字やデータ、グラフに抵抗がなく、統計学などで読み解くことに興味がある人
経済学部の主な進路イメージ
  • 国家公務員・地方公務員など、経済政策や地域経済に携わる仕事
  • 銀行・証券・保険会社など、金融業界で経済の専門知識を活かせる仕事
  • コンサルティングやシンクタンクなど、経営戦略や課題解決を支援する仕事

経営学部

経営学部では、企業や組織の運営方法に加えて、お金や時間の使い方などのマネジメントを学べる学部です。「会社をどう動かすか」を考えるミクロな視点で分析を行います。

経営戦略・マーケティング・人事・会計など、経営に必要な学問を学ぶことができ、事例研究や実践的なケーススタディが多いのも特徴です。

卒業後は、一般企業の企画・営業・マーケティング職のほか、コンサルティング業界や起業など、多様な進路につながります。

経営学部に向いている人
  • 会社の経営や組織の運営に関心があり、将来的に経営者を目指している人
  • マーケティングやデータ分析に抵抗がなく、目標達成に向けてチームを導ける人
経営学部の主な進路イメージ
  • 企業の経営者や経営コンサルタント
  • 一般企業のマーケティングや企画など職種

商学部

商学部では、企業の「商い」=ビジネス活動そのものとして、企業の経営について学びます。「商品やサービスをどう売るか」という実践的な視点で考え、マーケティング・販売・流通・会計・経営戦略などを修得できる学部です。

実際の企業事例や市場データを使った実務的な学びが多いため、将来の仕事に活かしたい人に適しています。

卒業後は、金融機関、保険会社、商社、メーカー、流通業、マーケティング職など幅広い業界で活躍が期待されます。

商学部に向いている人
  • ビジネスや経済に関心があり、販売戦略やマーケティングなど幅広くを学びたい人
  • 金融業界や保険業界などへの就職を目指している人
商学部の主な進路イメージ
  • 金融機関や保険業界など、経済や会計、経営の知識が求められる仕事
  • 商社・メーカー・流通業・マーケティング職など民間企業での仕事
  • 公認会計士・税理士などの専門職

文学部

文学部では、文学・歴史・哲学・心理学などの人文科学を通じて、人間や文化の成り立ちを深く探究します。レポートや論文執筆、ゼミでの議論が多く、文章力や思考力を磨けるのが特徴です。

卒業後は、出版・マスコミ・広告など文章や情報を扱う仕事のほか、公務員、教育職など幅広い進路につながります。

文学部に向いている人
  • 好奇心や探究心が強く、物事を多角的に捉えるのが得意な人
  • 興味のある文化や歴史を探究したい人
文学部の主な進路イメージ
  • 出版業界・マスコミ業界など文章やメディアに携わる仕事
  • 国家公務員・地方公務員など学んだ知識を活かせる仕事
  • 中学校や高校の教員など取得した教員免許が求められる仕事

外国語学部

外国語学部では、専攻する言語を基礎から学べるだけでなく、歴史や文化、政治、経済など幅広い知識を修得できます

外国語でコミュニケーションをとる機会が多く、日本にいながら日常的に外国語で会話できる環境です。留学制度が充実しており、学校によっては長期留学がプログラムに盛り込まれているケースもあります。

卒業後は、通訳・翻訳、航空・旅行・ホテル業界、商社、教育職など、語学力を活かせる幅広い分野で活躍が期待されます。

外国語学部に向いている人
  • 外国の言語や文化への興味が強く、外国で暮らしてみたい人
  • コミュニケーション能力が高く、積極的に行動できる人
外国語学部の主な進路イメージ
  • 通訳・翻訳など言語だけでなく文化や風習まで理解が求められる仕事
  • 中学校や高校の教員など、教員免許を取得のうえで学んだ言語を活かせる仕事
  • ホテルや旅行・航空業界など外国語でのコミュニケーションが必要とされる仕事

国際関係学部

国際関係学部では、歴史・政治・経済・社会など多角的な視点から国際社会の課題を学び、問題解決に必要な分析力や思考力を養います。英語に加えて第二外国語の習得や、海外でのフィールドワークなど実践的な学びも充実しています。

卒業後は、外務省などの公務員、国際協力機関、商社の海外業務、外資系企業、旅行・航空業界など幅広い進路が開けます。

国際関係学部に向いている人
  • 国際問題に興味があり、異文化に対して柔軟に理解できる人
  • 世界の政治や文化、歴史などに関心があり、国際社会に与える影響について考えたい人
国際関係学部の主な進路イメージ
  • 外務省などの国家公務員や国連などの国際公務員、JICAなどの国際協力機関の職員
  • 商社・メーカーなどの海外営業・貿易業務、外資系企業の職務全般
  • 旅行・航空業界のスタッフや、通訳・翻訳などの外国語が必須の仕事

教育学部

教育学部では、子どもの発達や学習の仕組みを理解し、よりよい教育方法を研究します。教育実習や現場観察など、学校現場で学べる機会が多いのが特徴です。大学によっては教員免許の取得が必須となる場合もあります

卒業後は、幼稚園から高校までの教員のほか、学芸員、社会教育主事、教育関連企業や出版社など、多様な進路につながります。

教育学部に向いている人
  • 人が好きで、人の役に立ちたいという気持ちが強い人
  • 教員を目指している人
教育学部の主な進路イメージ
  • 幼稚園・小学校・中学校・高校の教員や司書教諭
  • 博物館や美術館などの学芸員、社会教育主事
  • 通信教育や出版社などの一般企業

理系学部

理系学部では、数学や物理、化学、生物などの自然科学を中心に、実験やデータ解析を通して現象の仕組みを学びます

仮説を立てて検証するサイクルを重ねることで、論理的思考力や分析力、課題解決力が身につくのが特徴です。

卒業後は、研究職、エンジニア、医療職、製薬・食品・IT企業など、専門性を活かした多様な進路に進むことができます。

ここでは、おもな理系学部を紹介します。

理学部

理学部では、数学・物理・化学・生物・地学などの基礎科学をもとに、自然界の仕組みを理論と実験の両面から探究します。仮説を立てて検証するプロセスを重ねることで、論理的思考力や分析力を磨けるのが特徴です。

卒業後は、IT企業でのデータ分析やAI関連業務、製薬・化学メーカーの研究開発、金融・コンサルの数理職、気象庁や研究機関など多様な進路につながります。

理学部に向いている人
  • 数学や科学への関心が強く、地道に実験や分析を続けられる人
  • 好奇心が強く、論理的思考ができる人
理学部の主な進路イメージ
  • データ分析やAIなどを扱うIT企業
  • 製薬会社・メーカーなどの研究・開発業務
  • 数学や統計力を活用する金融・コンサル業
  • 環境庁・気象庁・国立研究所などの公的機関

工学部

工学部では、自然科学や数学を基礎として、社会に役立つものや仕組みをつくる方法を学びます。主な専攻分野には、機械工学、電気・電子工学、情報工学、建築・土木工学などがあります。

理学部が理論中心であるのに対して、工学部は実用性を重視するのが特徴です。学べる内容は、設計・製図・実験・プログラミングなど多岐にわたり、レポートや課題が多く課される傾向があります

卒業後は、自動車・電機・IT企業での技術職、製品開発や設計、インフラ関連の技術職など、多様な分野で専門性を活かして活躍できます。

工学部に向いている人
  • 数学や物理が好きで、ものづくりに興味がある人
  • 好奇心と行動力があり、忍耐強く続けられる人
工学部の主な進路イメージ
  • 電機・自動車・ITなどの技術職
  • ものづくりの技術を活用した製造管理・設計開発などの業務
  • 国家一般職・地方公務員・インフラ企業などの技術職

農学部

農学部では、食料・環境・生命をテーマに、応用自然科学を幅広く学びます。植物科学やバイオテクノロジーなど農業以外の分野も多く、自然と触れ合う実験・実習が充実しているのが特徴です。生物・化学の基礎に加え、数学や統計の知識も必要になります。

卒業後は、食品メーカーでの研究・開発・品質管理、農水省や自治体の農業関連職、研究機関、理科教員など、幅広い進路があります。

農学部に向いている人
  • 自然や生き物が好きで、食や健康への関心が高い人
  • フィールドワークを楽しむことができ、地道に続けられる人
農学部の主な進路イメージ
  • 食品メーカーの研究・開発・品質管理業務
  • 農水省や地方自治体の農業職、国立や民間の研究機関
  • 中学校や高校の教員

薬学部

薬学部では、医薬品の仕組みや開発、製造、作用、使い方など、薬について幅広い知識を学びます

医療・健康に関わる専門知識を学べる環境で、薬剤師を目指す6年制コースと、製薬会社や研究職を目指す4年制コースがあります。薬学部は理系の中でも学習量が多く、特に6年制は国家資格の取得を見据えて高度な内容まで扱うため、しっかりした学習姿勢が求められます。

主な進路は、薬剤師、製薬会社での研究開発・MR、公的機関の保健業務、食品・化粧品メーカーの研究職など多岐にわたります。

薬学部に向いている人
  • 化学や生物が好きで、医療や健康への関心が強い人
  • 人の役に立ちたい思いが強く、地道に努力を重ねられる人
薬学部(6年制)の主な進路イメージ
  • 病院や調剤薬局、ドラッグストアの薬剤師
  • 製薬会社のMRや開発職、厚労省・地方自治体の保健業務
薬学部(4年制)の主な進路イメージ
  • 製薬・食品・化粧品メーカーなどの研究開発
  • 医療・バイオ分野のスタートアップ企業

医学部

医学部では、医師に必要な知識と技術を身につけるため、6年間で基礎医学・臨床医学・臨床実習を段階的に学びます。

人体の構造や病気の仕組みを理解し、診断や治療に必要な考え方を実践的に修得できるのが特徴です。

主な進路は、病院での勤務医や開業医、専門医としてのキャリアのほか、大学病院での臨床研究、厚生労働省や保健所、国際機関など公的機関で医療行政に携わる仕事など、多岐にわたります。

医学部に向いている人
  • 地道な努力と長期間の学習に耐え、人の命を背負う覚悟と責任が持てる人
  • 冷静な判断力とコミュニケーション能力を備えている人
医学部の主な進路イメージ
  • 病院勤務医・開業医、専門医の取得
  • 大学病院での臨床研究
  • 厚生労働省・保健所・国際機関や組織(WHOなど)での仕事

歯学部

歯学部では、歯・口腔・顎に関する基礎医学や歯学、臨床医学を学び、6年間の講義と実習を通して歯科医療の専門技術を身につけます

口腔内の診断・治療だけでなく、予防医療や噛み合わせ、全身との関連性など幅広い知識を習得できるのが特徴です。

卒業後は一般歯科医院での勤務や開業をはじめ、大学院での研究職、歯科関連メーカーでの開発・技術職、自治体・保健所での歯科保健業務などに進むケースが多くあります。

歯学部に向いている人
  • 手先が器用で細かい作業を得意とし、コミュニケーションが得意な人
  • 生物・化学が好きで、粘り強く学習を続けられる人
歯学部の主な進路イメージ
  • 一般歯科医院での勤務・歯科開業医
  • 大学院での歯学研究、大学教員
  • 製薬・歯科器材メーカーの開発職・技術職、保健所・自治体などでの仕事

獣医学部

獣医学部では、動物の医療・生命科学・衛生に関する専門知識を学びます。6年間で基礎獣医学から臨床、研究まで幅広く学修し、動物の診断・治療に必要な技術や考え方を身につけます。

小動物から産業動物まで扱う領域が広いことが特徴で、公衆衛生や食品安全など社会に関わる役割も担います。

主な進路は、動物病院での臨床、産業動物医療、農水省や自治体での家畜衛生・食品衛生業務、製薬・バイオ企業での研究開発、大学・研究機関での研究職などがあります。

獣医学部に向いている人
  • 動物が好きで命を預かる覚悟と責任が持てる人
  • 生物・化学が得意で膨大な勉強に耐え、観察力が高く手先が器用な人
獣医学部の主な進路イメージ
  • 犬・猫などの動物病院での勤務、牛・豚・鶏などの産業動物臨床
  • 農水省・厚労省などでの家畜衛生や食品衛生監視員
  • 製薬・バイオ企業などでの医薬品の開発、獣医学研究・大学教員など

看護学部・医療技術学部

看護学部では、看護師・保健師・助産師として必要な医療知識やケア技術を学び、臨地実習を通して患者支援の実践力を養います。

医療技術学部は、診療放射線技師や臨床検査技師、リハビリテーション職などの専門職に必要な医療科学・検査技術・機器操作を体系的に学べることが特徴です。

主な進路は、看護学部は看護師・保健師・助産師、医療技術学部は診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士などの医療専門職です。

看護学部・医療技術学部に向いている人
  • 人の役に立ちたい思いが強く、命や健康を預かる責任が持てる人
  • 精神的・肉体的に丈夫で専門職に就きたい人
看護学部・医療技術学部の主な進路イメージ
  • 看護学部:看護師・保健師・助産師
  • 医療技術学部:診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士

情報科学部・情報学部

情報科学部・情報学部では、コンピュータやデータ処理、アルゴリズム、AIなどを体系的に学び、プログラミングや情報解析の実践力を身につけます。現代のあらゆる産業で必要とされるIT技術を幅広く学べることが特徴です。

主な進路は、システムエンジニア、プログラマー、Web・アプリ開発、データサイエンティスト、AIエンジニア、ネットワークエンジニアなど。企業のIT部門やメーカー、金融業界でも活躍の場があります。

情報科学部・情報学部に向いている人
  • パソコンやITが好きで、プログラミングやものづくりに興味がある人
  • 好奇心が強く、チームワークを持って課題解決に取り組める人
情報科学部・情報学部の主な進路イメージ
  • システムエンジニア・プログラマー、アプリ・Web開発、ゲーム開発
  • データサイエンティスト、AIエンジニア、ネットワークエンジニア
  • 金融・商社、メーカーなどのIT分野

その他・総合系学部

総合系学部では、芸術・環境・政策・スポーツなど幅広い分野を横断的に学びます。専門を一つに絞らず、幅広い視点や課題解決力を養えるのが特徴です。学部によって学ぶ内容は異なり、表現力や企画力、分析力など多彩なスキルを身につけられます。

主な進路は、公務員、企業の企画・広報、環境関連企業、スポーツ指導・マネジメント、クリエイティブ職など多岐にわたり、興味に合わせて将来の選択肢を広げられます。

ここでは、総合系学部を紹介します。

芸術学部

芸術学部では、美術・デザイン・音楽・映像・演劇などの表現分野を学び、創作力や専門技術を磨きます。実技や制作を通して自分の表現を深めるとともに、芸術理論や作品分析などの学びも重視されます。実技試験やポートフォリオが評価に用いられる点が特徴です。

主な進路は、デザイナー、イラストレーター、映像・アニメ制作、写真家、演奏家、美術館やギャラリーのスタッフ、学校教員など幅広く、創作や表現を活かした職業に進むことができます。

芸術学部に向いている人
  • 創作や表現への関心が高く、自主的かつ継続的に取り組んでいる人
  • 独自の視点を持ち、芸術を通して社会に影響を与えたい人
芸術学部の主な進路イメージ
  • デザイナー・イラストレーター・写真家・映像作家・アニメーター
  • 美術館・ギャラリーの仕事、演奏家・音楽講師・舞台演出家
  • 中学校や高校の美術・音楽の教員

芸術工学部

芸術工学部では、芸術と工学の両方の知識や技術を組み合わせて学びます。デザイン性や美しさに加えて、使いやすさと機能性も重視している点が特徴です。

学べる分野は、プロダクトデザインや建築・空間デザイン、ビジュアルデザイン、人間工学、映像制作、CAD、プログラミング、色彩設計、音響設計など多岐にわたります。

主な進路には、工業製品や家電のデザイナー、グラフィック・広告デザイナー、インタラクションデザイン、インテリア・建築設計、都市計画などがあります。

芸術工学部に向いている人
  • 芸術と理系科目の両方が好きで、社会に役立つものづくりがしたい人
  • デザイン性と機能性をバランスよく追求したい人
芸術工学部の主な進路イメージ
  • 家電・自動車・工業製品などのプロダクトデザイナー、グラフィック・広告デザイン
  • フロントエンドエンジニア、インタラクションデザイン
  • インテリア・建築設計の仕事、都市計画の仕事

総合科学部

総合科学部では、人文・社会・自然科学を横断的に学びます。従来の枠にとらわれず、幅広い視野で社会や人間を探求するのが特徴です。

主な学問分野は、文学や哲学などの人文系、社会学や政治学などの社会系、環境科学や生物学などの自然系、SDGsやジェンダーなどの融合・応用系などがあります。

主な進路には、企業の企画・広報・マーケティング、IT・Web・メディア業界、国家公務員・地方公務員、環境保全に関わるNPOや国際機関などがあります。

総合科学部に向いている人
  • 幅広い分野に興味があり、専門を絞りきれない人
  • 社会問題に関心があり、自分でテーマを決めて探求したい人
総合科学部の主な進路イメージ
  • 企画・広報・マーケティング、IT・Web・メディア業界などの仕事
  • 政策や国際関係、文化などの業務を行う国家公務員・地方公務員
  • 環境保全・開発支援などを行うNPO・国際機関

環境学部

環境学部では、自然科学と人文・社会科学の知識を総合的に学び、快適で持続可能な社会の構築を目指します。文理融合型の学問であり、主な学問分野は、環境科学、エネルギー・資源管理、地球温暖化・気候変動対策、環境政策などです。

数学と理科の基礎が求められ、実験やフィールドワークが盛んに行われます。

主な進路には、環境コンサルタント、建築・土木関連の仕事、環境行政を担う国家公務員・地方公務員、環境保全や気候変動対策に取り組むNGO・NPOなどがあります。

環境学部に向いている人
  • 理系・文系どちらにも興味があり、フィールドワークを自発的に取り組める人
  • 自然や環境への関心が高く、SDGsなど学際的なテーマにも興味がある人
環境学部の主な進路イメージ
  • 環境コンサルタント、建築・土木系の仕事
  • 環境省・自治体などの環境行政の仕事
  • 環境保全や気候変動対策を行うNGO・NPO団体

総合政策学部

総合政策学部では、政治・経済・国際・地域課題・環境・メディアなどの多様な分野を組み合わせて学び、社会の課題解決に取り組む力を養います。

文系・理系の知識を組み合わせ、調査・分析・プレゼンテーションなど実践的な学びが多い点が特徴です。

主な進路には、国家公務員・地方公務員、コンサルティングやシンクタンク、商社・金融などの総合職、JICAや国連などの国際協力分野があります。

総合政策学部に向いている人
  • 法律・経済・国際関係などに幅広く興味があり、解決したい気持ちが強い人
  • ディスカッションやプレゼンが得意で、行動力のある人
総合政策学部の主な進路イメージ
  • 政策立案や外務省などに携わる国家公務員、地域振興や福祉政策を行う地方公務員
  • コンサルティングやシンクタンクを行う仕事、商社・金融などの総合職
  • JICA・国連関係などの国際協力団体

体育学部・スポーツ学部

体育学部・スポーツ学部では、身体の仕組みや運動、健康、教育、指導に関する理論と実技を学びます。

おもな学習分野は、運動生理学・スポーツ心理学・健康科学・スポーツ教育・トレーニング科学・スポーツマネジメント・障害者スポーツ・各種実技種目などで、大学によって力を入れる分野が異なります。

入試では実技や運動能力も評価されるため、身体能力と理論の理解の両方が求められます。レポートや実習も多く、目指す資格に応じたカリキュラムが組まれています。

体育学部・スポーツ学部に向いている人
  • チームワークを発揮し、スポーツを通じて人と関わりたい人
  • 健康や身体の仕組みに興味があり、医療や教育の現場で働きたい人
体育学部・スポーツ学部の主な進路
  • 中学や高校の保健体育の教員、スポーツのコーチ
  • メディカルトレーナー、健康運動指導士、リハビリや介護予防の仕事
  • スポーツ用品企業の営業・開発、スポーツイベントの団体運営
  • 警察官や消防士、自衛隊など身体能力を活かせる公務員

大学の学部をどう選ぶ?迷う受験生に河野塾が最適な理由

大学や学部選びに迷っている受験生には、オンライン予備校「河野塾」がおすすめです。

河野塾では、模試を活用して自分の得意・不得意を明確にし、学部ごとに必要な学力へ導く学習設計ができます。

看板講座の「徹底基礎講座」は、100冊以上の参考書を分析して要点を集約した本質だけを学ぶカリキュラム。数Ⅰだけで約1,000問という圧倒的演習量で、基礎から難関大レベルまで最短距離で伸ばせる可能性があります。

複数の講座を取らなくても必要な内容が1つの講座で完結しているため、費用面でもお得です。他の大手予備校と比べ、3年間で約100万円お得になるケースもあり、費用面のコスパも魅力です。

迷いがちな学部選びも、確かな学力があれば選択肢が広がります。河野塾で主体的に学び、志望大学・志望学部への最短ルートを掴みましょう。

徹底基礎講座の特徴
  • 100冊以上の参考書を分析し、重要ポイントを集約
  • 数Ⅰだけでも約1,000問の圧倒的演習量
  • 実力派講師による、本質を押さえた映像授業
  • 複数の講座を受ける必要がなく他の予備校と比べて3年間で約100万円お得になることも

河野塾で受講した志望校・志望学部に合格した塾生の声は、次のとおりです。E判定やD判定から逆転合格した塾生も在籍し、希望の学部に進学しています。

慶應義塾大学合格 Uさん
男性の画像
河野塾で受講し始めてから一橋大のオープン模試で数学が偏差値65を超えて、数学に自信が持てるようになりました!本当に感謝しています。
(徹底基礎講座【数II】、徹底基礎講座【数B+ベクトル】受講)
早稲田大学合格 Sさん
女性の画像
高3の夏にD判定でしたが、無事に合格できました!電車移動の隙間時間に受講できるのが利点でした。授業の質が高く、ていねいに教えてくださるのにもかかわらず値段が抑えられていて、受験生にはありがたいことだと思います。
(共テ最速マスター【情報I インプット編】受講)
九州大学合格 Tさん
男性の画像
河野塾を受講する前の模試はE判定でしたが、受講後から徐々に成績が伸びてA判定のなかでも余裕のあるレベルに到達しました。特に数学が苦手だったにもかかわらず、大きく成績が自信を持てる得意科目になりました。
(徹底基礎講座【数III・C】、徹底基礎講座【英文解釈】受講)
横浜国立大学合格 Nさん
男性の画像
徹底基礎講座のおかげで、本番は難化したといわれる化学で、直前の模試から20点以上点数を上げることができました。受講してよかったです!
(徹底基礎講座【無機化学】受講)

※学習成果には個人差があります。