【2027年版】共通テスト数学の対策法|最新の傾向と高得点を取るための勉強法を解説

「対策の仕方や過去問の使い方がわからない」「高得点を取るためにどう勉強すればよいのか」など、共通テスト数学の対策に悩みを抱えている高校生や浪人生は少なくありません。
そのような悩みを持った受験生に、この記事では、2027年度共通テストに向けて、数学ⅠA・ⅡBCそれぞれの最新の傾向から、点数が伸びない原因と対策、目標点別の得点の取り方、過去問の使い方までを解説します。
- 新課程での数学ⅠA・ⅡBCそれぞれの最新出題傾向
- 共通テスト数学で点数が伸びない原因とその対策
- 目標点別(6割/7〜8割/9割)の得点の取り方
- 過去問に取り組む時期と、自己採点・解き直しまで含めた使い方
- 短期間で点数を引き上げるための準備
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2027年度共通テスト数学:試験概要

共通テストの数学は「数学①」と「数学②」の2科目に分かれています。多くの受験生が受けるのは『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』の組み合わせです。まずは試験の概要を正確に押さえるところから始めましょう。
【2027年度】共通テスト数学の日程
2027年度の共通テスト数学の時間割は以下の通りです。
スケジュールの管理や学習計画を立てるために、共通テストの時間割は把握しておきましょう。
| 科目 | 日程 |
|---|---|
| 「数学Ⅰ」「数学ⅠA」 | 2027年1月17日(日) 13:00〜14:10 |
| 「数学ⅡBC」 | 2027年1月17日(日) 15:00〜16:10 |
数学は2日目の午後に実施されます。すでに複数科目を受け終えた、疲労が溜まった状態で70分間試験を解くことになります。
配点と大問構成
共通テストの数学ⅠAと数学ⅡBCは、どちらも試験時間70分・100点満点のマーク式の試験です。ただし大問の構成と選択の有無が異なるため、必要な戦略も変わってきます。出題分野を正確に把握して、普段の勉強に取り組みましょう。
| 科目 | 大問構成 |
|---|---|
| 「数学Ⅰ」「数学ⅠA」 |
4題・すべて必答 「数学A」は図形の性質・場合の数と確率の2項目を解答 |
| 「数学ⅡBC」 |
7題中6題を選択 【第1〜3問(数学Ⅱ)必答+第4〜7問(数学B, C)から3題選択】 数学B, Cは以下の4項目から選択 ・数列(数学B) ・統計的な推測(数学B) ・ベクトル(数学C) ・平面上の曲線と複素数平面(数学C) |
数学Ⅰ・Aの傾向や特徴|「捨て分野」が作れなくなった
新課程で最も大きな変化は、数学ⅠAの選択問題が廃止されたことです。第1問から第4問まですべて必答となり、苦手分野を避けて通ることができなくなりました。
出題範囲にも変更があり、整数の性質が単独の大問から外れた一方で、「データの分析」は外れ値や仮説検定の考え方を含むようになりました。また、「場合の数と確率」には期待値が加わりました。
もうひとつの特徴が、問題文の長さです。問題量が膨大なため、情報を整理して効率良く計算するスキルがなければ時間内に解き終わることはできません。長い文章から必要な情報を抜き出し、自分で式を立てる力が必要になります。
数学Ⅱ・B・Cの傾向や特徴|数学Cが加わり選択の戦略が重要に
数学ⅡBCは、旧課程の「数学Ⅱ・数学B」に数学Cが統合された科目です。第1問から第3問までが数学Ⅱの範囲で必答、第4問から第7問の「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4題から3題を選んで解答します。試験時間は60分から70分に延びました。
選択肢が4つに増えたことで、どの3題を解くかという判断が得点に影響するようになりました。事前に得意分野を決めておく戦略が基本ですが、当日その大問が想定より難しいこともあります。4分野とも一定水準まで仕上げておくと、当日の選択に幅が生まれます。
数ⅠA同様に問題文が長く、対話形式で考察を深める設問や、誘導に沿って解いていく設問が定着しています。計算量そのものより、条件を整理して考え方を選ぶ力が重視される傾向です。
平均点の推移から読み解く難易度|2026年度は大きく難化
直近の平均点を見ると、年によって数学ⅠAと数学ⅡBCの難易度は変わります。2026年度は数ⅠAが前年から6点以上下がった一方、ⅡBCはむしろ上昇しました。
| 年度 | 「数学ⅠA」 | 「数学ⅡBC」 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 47.20点 | 54.52点 |
| 2025年度 | 53.51点 | 51.56点 |
| 2024年度 | 51.38点 | 57.74点 |
| 2023年度 | 55.65点 | 61.48点 |
| 2022年度 | 37.96点 | 43.06点 |
(出典:『共通テスト受験者数・平均点の推移(本試験)|独立行政法人 大学入試センター』)
※大学入試センター発表の数値(2024年度以前のⅡBCは「数学Ⅱ・数学B」の数値)
大切なのは、難化した年に崩れない土台を作っておくことです。平均点が下がる年ほど、基礎的な設問を確実に取り切れる受験生と、そうでない受験生の差が開きます。難化した年に対応できなくなる原因とその対策を次の章で紹介します。
共通テスト数学で点数が伸びない5つの原因と対策

共通テスト数学の悩みは「時間が足りない」という一言に集約されがちです。しかし実際には、時間が足りなくなってしまう原因は人によって違います。ここでは代表的な5つの原因を、それぞれの対策とセットで整理します。
原因1:基礎が「わかる」止まりで「解ける」になっていない
「解説を読めば理解できるのに、自力では解法が思いつかない」この状態のまま演習量だけを増やしても、点数はほとんど上がりません。共通テストは思考力を問う試験ですが、教科書レベルの知識が身についている前提で出題されます。
対策としては、教科書の例題から標準問題までを、見た瞬間に方針が浮かぶレベルまで仕上げることです。共通テストはマーク式ですが、普段の演習では途中式をきちんと書きましょう。式のメモ書きで済ませていると、自分がどこで詰まったのかを解き直すときに確認することができません。
原因2:長い問題文を数式に翻訳できていない
「時間があれば解けるのに本番では半分しか埋まらない」という人は、数学力ではなく読解の処理でつまずいている可能性があります。共通テストは日常の場面を数学の問題に落とし込む傾向があるため、問題文が長くなる構造になります。
焦って読んでしまうと、条件をひとつ取り違えただけで大問がまるごと崩れてしまいます。対策は、問題文を読みながら条件を整理することです。条件が示された箇所に線を引く、状況を図や表に描き起こす、この2つを徹底するだけで取りこぼしは大きく減ります。
最初の読み取りに時間をかけても、後で読み返しをしなければトータルでは時間の節約になります。読解に時間がかかること自体は問題ではありません。読み違えたまま計算を進めることが問題なのです。
原因3:誘導に乗れず、自力の解法で遠回りしている
前の設問で求めた値や、証明させられた式には必ず意味があります。後半で手が止まったとき、新しい公式を探しに行くのは遠回りになりがちです。
まず見直すべきは、直前の答えと式の変形結果です。「前の問題が誘導になっているかもしれない」と考えると、次の一手が見えることが多くあります。直前の答えや式を一切使わない解法を思いついたときは、いったん立ち止まって方針を疑ってみてください。
対策として有効なのは、過去問の復習時に「出題者はどこで方針を示していたか」を言語化することです。解けたかどうかだけでなく、誘導の構造を毎回説明できるようになると、初見の問題でも同じ視点で読み解けるようになります。
原因4:時間配分を決めずに解き始めている
共通テストで最も多い失敗は、1つの設問に時間をかけすぎてしまい、他の問題に時間を使えなくなってしまうことです。特に数学ⅠAは一度詰まると、後半の取れるはずの問題に手が回らなくなります。時間配分は本番で考えるものではなく、事前に決めておくものです。
以下は、河野塾のスタッフが実際に取り入れていた時間配分の一例です。
ぜひ参考にしてみてください。
数学ⅠAの時間配分
| 大問 | 出題内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 大問1 | 数と式・集合と命題/図形と計量 | 18分 |
| 大問2 | 2次関数/データの分析 | 18分 |
| 大問3 | 図形の性質 | 12分 |
| 大問4 | 場合の数と確率 | 12分 |
| 見直し | ケアレスミスの確認 | 10分 |
数学ⅡBCの時間配分
| 大問 | 出題内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 大問1 | 図形と方程式 | 10分 |
| 大問2 | 三角関数 | 10分 |
| 大問3 | 微積分法 | 15分 |
| 大問4 | 数列(選択) | 10分 |
| 大問5 | 統計的な推測(選択) | 10分 |
| 大問6 | ベクトル(選択) | 10分 |
| 大問7 | 複素数平面(選択) | 10分 |
| 見直し | ケアレスミスの確認 | 5分 |
あわせて「手が止まったら飛ばす」というルールも決めておきましょう。自分の目安の時間を決めて、普段の演習で試してみましょう。本番で初めて実行しようとしても、迷っているうちに時間は過ぎてしまい、時間が足らなくなってしまいます。
原因5:計算ミス・マークミスで取れるはずの点を落としている
緊張しているときや焦っているとき、途中式を書かずに暗算で解いてしまうときに計算ミスやマークミスは起こってしまいます。ケアレスミスを減らすためには、原因を特定し、その原因に合った対策をしましょう。
いつもと違う環境で演習をしたり各大問で時間配分を決めたりするなど、普段から試験本番に似た環境で演習することで緊張や焦りによるケアレスミスが多発することは避けられます。
また、計算式をしっかり書き残しておくことで、計算が間違っていないか確認しながら一つひとつ丁寧に計算することができます。計算式が問題用紙に残っていると、見直しをする際にもすぐに計算ミスを見つけることができます。
【目標点別】共通テスト数学で目標点に達するための戦略

共通テストの数学は、目標点によって「取るべき問題」が変わります。全問正解を前提に対策を組むと、優先順位を見誤って時間を失います。自分の目標から逆算して、どの設問を確実に落とさないかを決めましょう。
6割を目指す人|「誰でも解ける問題」を落とさない
平均点を超えるためには、難問を解けるようになる必要はありません。多くの受験生が正解できる設問、つまり正答率が高い問題だけを取り切れば、平均点前後には十分届きます。
6割を目指すためにやるべきことは、応用問題への挑戦ではなく、基礎を完璧にしてケアレスミスをなくすことです。教科書の例題から標準問題までを、自力で最後まで解き切れる状態にしてください。各大問の前半は基礎知識を確認する設問が中心なので、そこを着実に取ることが得点の安定につながります。
基礎が身についていない段階で解法パターンだけを追っても、初見の問題に対応できません。遠回りに見えても、教科書レベルの徹底が平均点を超えるためには必要になります。
7〜8割を目指す人|標準的な問題の解くスピードで差をつける
7〜8割を狙う段階では、知らない解法が出てきて解けないというケースは減ってきます。長文の問題を速く正確に解くことで、周りと差をつけることができます。標準的な問題を速く解き終えることができれば、その分だけ後半の設問に時間を回せます。
この時にやってはいけないことは、参考書のレベルを上げてしまうことです。1冊終えて定着に不安があるなら、次の段階に進むより同じレベルの別の教材で演習を重ねるほうが効果的です。標準的な問題を確実に得点する力を厚くすることが、8割の壁を越える近道になります。
演習の際は必ず時間を計り、最後まで自力で解き切ってください。「解説を読んで理解した」で終わらせると、本番で手が動きません。場合の数のように手間のかかる問題ほど、手を抜かずに自分で書き出す練習をしましょう。
9割以上を目指す人|根本的な数学力の向上が必要
安定して9割以上をとることは非常に難易度が高いです。9割以上をとるためには、小手先のテクニックだけではなく、根本的な数学力が必要になります。
その上で重要なことは基礎を完璧にして、応用力を身につけることです。共通テストの数学は思考力を問われる問題があり、表面的な公式の暗記では対応できない問題も増えています。「なぜこの公式が成り立つのか」や「この問題ではこの解き方が速く解ける」という視点に注目して演習をしてみましょう。
また、出題形式に慣れ、ケアレスミスをなくすことも大切です。9割以上を目指す人にとって、ケアレスミスやマークミスは大きな痛手になります。テスト慣れをして緊張によるケアレスミスを減らすことが9割以上を目指すカギになります。
共通テスト数学の過去問に取り組む時期と使い方

過去問は最も本番に近い教材ですが、数に限りがあります。使う時期を誤ると、実力がつかないまま貴重な問題を消費してしまいます。ここでは、いつ・どう使うかを段階ごとに整理します。
高1・高2のうちに一度解いておくと学習効率が上がる
高校1・2年生の段階では、共通テスト対策を本格的に始める必要はありません。この時期に優先すべきは、日々の授業内容を確実に理解し、基礎を固めることです。共通テスト形式の演習ばかりを積んでも、土台が伴わなければ点数は伸びません。
一方で、一度だけ過去問に触れておく価値は大きいと言えます。まだ習っていない範囲があっても構いません。解ける範囲だけ手をつければ、どんな試験かを具体的にイメージできるようになります。
ゴールを知ると、普段の学習の取り組み方が変わり、「データの分析はどうせ軽い単元」といった思い込みが消えます。長期休みには、苦手な単元をまとめて復習する時間を取っておきましょう。
本格的に過去問へ入る目安と、その前にやるべきこと
過去問演習に本格的に入る目安は、教科書レベルから標準問題までを自力で解き切れるようになった段階です。基礎が固まっていない状態で過去問を解いても、解けない理由が知識不足なのか形式なのかを判断できません。
「基礎固め」→「形式の把握」→「演習」→「苦手分野の克服」→「本格的な演習」の順番で取り組むようにしましょう。
もし現時点で基礎に不安があるなら、過去問は一度置いておいて構いません。焦って演習をするよりも、時間をかけて基礎を固めるほうが最終的に得点を伸ばすことに繋がります。
1回目は時間を計らず、流れをつかめたら70分を厳守する
過去問に初めて取り組むときは、時間を計らずに解くことをおすすめします。初見で制限時間をかけると、焦りで本来の実力が出ず、設問の流れもつかめないまま終わってしまいます。
まずは大問ごとに時間をかけて、誘導や問題の構造を含めてどのような構成になっているかを理解しましょう。解き終えたら解説を読み込み、「なぜその手順になるのか」「どこで方針が決まったのか」を確認します。同じ大問を最初から再現できるかまで試すと、解法の流れが定着します。
流れをつかめたら、そこからは70分を厳守しましょう。タイマーとマークシートを用意し、本番と同じ環境で解きます。平日は大問別の演習で弱点を潰し、週末に70分を通して演習を行うサイクルが、実力と実戦の感覚の両方を伸ばす形になります。
本番形式に慣れるなら無料の「共通テスト型KONO模試」

過去問と並行して、本番形式の模試を定期的に受けることも効果的です。河野塾では、オンライン型・マーク形式の「共通テスト型KONO模試」を実施しています。受験料は無料で、会員登録をすれば、学年や受講講座の有無にかかわらず受験可能です。
KONO模試の特徴
- 自分のスケジュールに合わせて受験可能
期間中であれば、都合の良いタイミングで受験できます。 - 解答後すぐに結果がわかる
即日採点のため、現在の弱点を正確に把握できます。 - 解説動画で復習までサポート
解きっぱなしにせず、解説動画で効率的な復習ができます。
科目は英語・国語・数学(情報を含む)に対応しています。
<受験期間>
第2回:2026年9月19日(土)〜9月27日(土)
第3回:2026年12月29日(火)〜2027年1月4日(月)
申込期間は回によって異なるため、詳細は公式サイトでご確認ください。
模試の選び方については以下の記事もおすすめです。

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自己採点の精度を上げる練習をする
共通テストでは、試験後の自己採点の結果をもとに出願校を決めます。自己採点がずれると、本来出願できたはずの大学を諦めたり、逆にボーダーに届かない大学に出願したりすることになります。自分のレベルに合った大学に出願するために、自己採点をする練習が必要になります。
そのために必要なのが、問題用紙に自分の解答を必ず残すことです。時間に追われると解答を問題用紙に書かずに、後から自己採点ができなくなってしまいます。演習の段階から、解答を問題用紙に書き込む習慣を身につけておきましょう。
模試を受けたら必ず自己採点し、返却された実際の得点と比較します。複数回受けられるなら、そのずれを毎回小さくしていってください。この積み重ねが、本番後の判断の精度を支えます。
解き直しで差がつく|間違いを3種類に分類する
過去問も模試も、解き直しで差がつきます。おすすめは、間違えた問題を「知識不足」「解法が浮かばなかった」「ケアレスミス」の3種類に分類することです。原因が異なれば、改善策も変わります。
1.知識不足なら該当する単元に戻る
2.解法が浮かばなかったら類題を集めて演習する
3.ケアレスミスなら計算の過程を見直す
このように対応を変えることで、復習の仕方が明確になります。ただ解き直すだけでは、同じミスを繰り返してしまいます。
新課程・旧課程・センター過去問の使い分け
新課程になってからの過去問は数が限られています。最も本番に近い教材なので、実力がついた段階の仕上げとして残しておくのがおすすめです。早い時期に消費してしまうと、直前期に解く問題がなくなってしまいます。
旧課程の共通テストの過去問は、読み取り練習として有効です。思考力や読解力を問う形式は現在と共通しているため、長いリード文から状況を整理する練習になります。ただし、出題範囲が変わった分野に時間をかけすぎないよう注意してください。
センター試験の過去問は、共通テストの読解練習にはなりません。ただし、三角比や関数などの計算スピードを鍛える問題としてはおすすめです。「形式に慣れる目的」ではなく、「基礎を固める目的」と割り切って使いましょう。
過去問・実戦問題集・予想問題集の役割の違い
教材はどれも同じではなく、それぞれ役割が異なります。それぞれの教材の役割とおすすめの使う時期を見ていきましょう。
| 教材 | 役割 | 使う時期 |
|---|---|---|
| 過去問 | 本番に最も近い最優先教材。傾向と時間感覚を体に入れる | 基礎が固まった後〜直前期 |
| 実戦問題集・予想問題集 | 初見の誘導に乗る練習。マーク形式への慣れ | 過去問と並行して |
| テクニック・解法系 | 分野別の攻略パターンを補強する | 基礎が終わってから |
新しい教材に次々と手を出すより、一度解いたものを時間を計って解き直すほうが効果的です。同じ問題でも、解法の定着と時間配分の精度は上がります。
短期間で点数を引き上げる|得点に直結する4つの準備

共通テストの数学は、難問を深く考える試験ではありません。標準的な問題をどれだけ正確に解けるかで得点が決まります。だからこそ、試験までの時間が少なくても準備の仕方で点数は伸ばせます。
典型的な問題の解法を「見た瞬間に思い出せる」まで戻す
70分という制限のなかでは、典型的な問題に考える時間を使っている余裕はありません。「この形ならこう解く」と反射的に判断できる状態まで仕上げましょう。
参考書の例題や標準問題を繰り返し、どんな形の問題があるか、どの公式を使うか、どの手順で問題を解いていくかを、問題を見た瞬間に思い出せるようにしましょう。この時間を短縮できると、時間を後半の設問に使えるようになります。
短期間で伸ばしたいときほど、新しい難問に手を出したくなります。しかし点数を伸ばすためには、すでに一度学んだ内容を復習して完璧にすることが重要になります。
苦手分野は「捨てる」か「基礎問題だけ取る」の二択にする
残りの時間が限られている段階で、すべての分野を仕上げようとするのは現実的ではありません。特に数ⅡBCは選択問題があるため、全分野を完璧にする必要はありません。
苦手分野については、完全に捨てるか、基礎問題だけ確実に取るかのどちらかに決めてください。中途半端に手を広げると、どの分野も本番で使えるレベルに届きません。その分、得意分野を伸ばす方が、全体の得点は安定します。
数ⅠAは全問必答なので捨てるという選択はできませんが、大問内で「前半だけは必ず取る」と決める形なら同じ考え方が使えます。
分野を絞って一気に仕上げる
短期間で得点を伸ばすためには、分野を絞ってその分野を完璧にすることが重要です。配点が大きい分野や、あと少しで取り切れそうな大問を選び、集中的に時間を使うのがおすすめです。
判断材料になるのが、これまでの模試や過去問の記録です。どの大問で何点落としているかを並べると、伸びしろが大きい場所は自然と見えてきます。
全分野を均等に伸ばそうとすると、どれも中途半端なまま本番を迎えます。絞って仕上げた分野が一つあるだけで、得点は安定します。
週1〜2回の実践演習で試験本番に向けた体力をつける
共通テストの数学は2日目の午後、すでに数科目を受け終えた状態で臨みます。
週に1〜2回は、本番と同じ70分の通し演習を行いましょう。文章量への慣れと時間配分の感覚は、70分の通し演習でしか身につきません。平日は大問別の演習で弱点を復習し、週末に通しで解く形がおすすめです。
試験本番にいつも通りの力を発揮するためには、集中力を最後まで保つことが重要になります。疲労のなかでも集中できる状態であれば、本番の得点は安定します。
共通テスト数学のよくある質問

記述模試は解けるのに共通テストで点が取れないのはなぜ?
記述模試と共通テストでは、問われている能力が異なるためです。記述模試は問題文が1〜2行の問題が多く、時間をかけて試行錯誤しながら問題を解いていく力が求められます。一方で、共通テストは長い文章から条件を読み取り、誘導に沿って素早く処理する力が求められます。
対策は、共通テスト形式の演習で形式に慣れることです。時間を計って解き、詰まった箇所が問題文の読み取りだったのか、計算の処理能力だったのかを毎回確認しましょう。数学力は足りているので、形式に適応できれば点数は短期間で伸ばせます。
チャート式や基礎問題精講だけで対策はできますか?
網羅系の参考書は基礎固めには適していますが、それだけでは共通テストの形式に対応しきれません。長いリード文を読み解く練習や、70分で解き切る時間感覚は、共通テスト形式の教材でしか身につきません。
順序としては、網羅系で基礎を固めたうえで、共通テスト形式の問題集や過去問に移るのがおすすめです。網羅系を全部やり込む必要はなく、基本レベルの例題を確実にすることを優先してください。
二次試験の勉強と共通テスト対策はどう両立する?
時期によって比重を変えるのがおすすめです。二次試験で数学を使う人は、共通テスト対策に本格的に入るまでは二次対策を優先して構いません。記述力や論理構成力を鍛える過程で、共通テストに必要な計算力も自然と身につきます。
共通テストが近づいたら、共通テスト形式の演習の比重を上げていきましょう。共通テストで目標点が安定したら、二次対策に戻す判断も有効です。
数学が苦手すぎて何から手をつければいいか分かりません
まずは教科書に戻り、基礎を固めることをおすすめします。共通テストの出題はあくまで教科書の範囲であり、問題集の解説だけを追っても基礎は身につきません。理解が曖昧な単元を特定し、教科書の説明と例題から順に確認していきましょう。
教科書の記述が難しく感じる場合は、映像授業を使うと噛み砕いて理解ができるのでおすすめです。文字だけで追うより、解法の流れを説明してもらったほうが定着が早い人は多いです。
河野塾は映像授業を中心としたオンライン予備校で、時間や場所を問わず受講できます。
看板講座の徹底基礎講座は、100冊以上の参考書のエッセンスを凝縮し、圧倒的な演習量と網羅性で基礎から難関大レベルまで通用する力が身につきます。
これまでの勉強法では合格できなかった人や、自分なりの最適な勉強法が見つけられなかった人でも、難関大に合格できるレベルまで学力を上げることができます。
まとめ|共通テスト数学は「戦略」で点数が変わる

共通テストの数学で得点を伸ばす流れは、次の5ステップに整理できます。
1.新課程の傾向を正しく理解する
2.点数が伸びない原因を特定する
3.目標点に応じた戦略を立てる
4.過去問を適切な時期に適切な方法で使う
5.直前の準備を進める
年によって平均点が15点以上変わる試験である以上、難易度を予想して対策をすることはできません。どの年でも解ける問題を確実に増やし、制限時間内に実力をしっかり出し切ることが、本番で安定して点数を取るためのカギになります。
共通テスト数学の対策をするなら河野塾
河野塾の共通テスト演習講座は、共通テスト対策に特化した講座です。2021年〜2025年の共通テスト数学の追試験と本試験(計10回)を徹底分析し、各大問の出題傾向と攻略パターンを体系的に整理しています。「安定して8割以上取りたい」「時間内に解き終わりたい」という受験生には河野塾の共通テスト演習講座がおすすめです。
試験本番での「頭の使い方」を徹底解説
単に解き方を教えるだけでなく、「本番でどこに着目すれば誘導に乗れるのか」を具体的に示します。
共通テストで高得点を取るために必要なのは、厳密な記述力よりも、問題の意図を汲み取り最短ルートで解答へ辿り着く力です。各問題の「見るべき情報」「見落としやすいヒント」「誘導に乗るための合図」を細かく解説し、実戦で使える得点力を養います。
「最速で解く」ための技術が身につく
時間制約が厳しい共通テストでは、解けるだけでなくスピードも不可欠です。
本講座では、計算の工夫・メモの取り方・空欄の形からの逆算など、1秒でも早く解答にたどり着くノウハウを伝授しています。記述試験との頭の使い方の違いにも触れるため、二次試験対策に力を入れている受験生にも大きな学びが得られます。
大問ごとの「攻略ポイント」を完全網羅
共通テストの大問にはそれぞれ明確な特徴があります。
例えば第1問〔1〕「図形と計量」のような決まった解法パターンを押さえることで、確実に得点源へ変えることが可能です。出題傾向と対処法を明確に整理し、「最速かつ高得点を狙う思考法」を講座全体を通して伝授します。
また、映像授業なので、自分のペースで進められます。倍速視聴や繰り返し視聴ができるため、直前期に一気に仕上げたい人にも、高1・高2から少しずつ進めたい人にも対応できます。理解が浅い単元だけを選んで見直すこともできます。



