大学受験において、受験生は「志望校をいつまでに決めるべきか」「決めた後に何をすればいいのか分からない」「志望校の決め方がわからない」という悩みを抱えます。結論から言うと、高2の冬までに「第一志望群」、高3の夏までに確定させるのがおすすめです。
この記事では、学年別に「いつまでに何を決めるか」をまとめて、志望校を決めた後にやるべき5ステップまで解説します。模試の判定を見て志望校を変えるべきか迷っている人も、本記事の志望校を見直す基準を参考にしてみてください。
- 志望校を早く決めるメリット
- 学年別にやるべきこと
- 志望校を決めた後にやること5ステップ
- 志望校合格に直結する勉強法
- 志望校を上げる・下げるの判断基準
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志望校を早く決めた人が有利になる3つの理由

志望校を早く決めることには、単に「安心できる」以上のメリットがあります。ここでは、勉強への取り組み方が実際に変わる3つの理由を紹介します。
1.やるべき勉強が絞れる
大学によって、受験科目も配点も出題形式も異なります。志望校が決まれば、必要な科目とレベルが確定し、勉強の対象を絞り込めます。「今これをやるべきか」と迷う時間が減るだけでも、一年を通して見れば大きな差になります。
2.対策の時間を長く取れる
大学入試では、大学ごとに傾向が異なります。記述量の多い大学、時間との勝負になる大学、特定の分野が毎年出る大学など、傾向はさまざまです。早く決めるほど、その形式に慣れるための時間を確保できます。
3.勉強のモチベーションが続く
受験勉強は1年以上続く長期戦です。目標が具体的であるほど、日々の勉強に意味を見出しやすくなります。「なんとなく成績を上げたい」よりも「この大学の数学で6割を取る」のほうが、行動に移しやすいのです。
志望校を決めることの重要性については、河野塾チャンネルの動画でも解説しています。あわせて参考にしてください。
【学年別】志望校を決めるためにやるべきこと

ここでは高1から浪人生まで、それぞれの段階で何をすべきかを整理します。自分の学年のパートから読み進めてください。
高1|何を学びたいのかをゆっくり探す
高1の段階では、志望校を決める必要はありません。この時期は、候補を絞らずに増やしましょう。どんな学問があるのかを知らないまま絞り込んでも、後から選択肢を広げるのは難しくなります。
ただし、多くの高校では高1の秋〜冬(10月〜12月頃)に「文理選択」の最終決定が行われます。そのため、オープンキャンパスやパンフレットで、興味のある分野を探してみましょう。気になったポイントをメモしておけば、高2で志望校を絞り込む際にとても役立ちます。学部名だけで決めるのではなく、授業内容(カリキュラム)まで確認しておくのが大学で興味があることを学べるコツです。
高2|2つの方向性を決める
大学名を決める前に、次の2つの方向性を明確にすることが大切です。
- 国公立か私立か
- どんな学びの領域に進むか
この2つが決まると、受験に必要な科目がほぼ確定します。国公立を目指すなら共通テストで6教科8科目程度が必要になり、私立文系なら3科目に絞れます。科目数が違えば、学習の計画は変わります。
方向性が固まったら、高2の冬までに第一志望群を3〜5校に絞りましょう。1校に絞りきる必要はありません。この時期に偏差値帯と受験科目が近い大学をまとめておくと、対策や学習の計画が明確になります。
高3|夏までに確定し、秋以降は過去問演習に
高3は、夏までに第一志望を1校に確定させるのが目標です。夏休みは、まとまった時間が取れる最後の機会になります。この時期に志望校が決まっていれば、志望校の対策をする時間が十分に取れます。
もし夏を過ぎても決まっていない場合は、まず受験科目だけでも固めましょう。科目が同じであれば、後から大学を変えても対策は無駄になりません。
秋以降は、過去問の演習をする時期になります。志望校の出題傾向に合わせて、解く順番や時間配分を調整していく段階です。ここで志望校が変わると、それまで積み上げた対策の一部がやり直しになります。
「そもそも何を基準に大学を選べばいいか分からない」という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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志望校を決めた後にやること5ステップ

志望校が決まったら、次は合格までの具体的な道筋を立てましょう。ここを飛ばして参考書を買い始めると、努力の方向がずれてしまいます。ここでは、決めた直後にやるべき5つのステップを順番に解説します。
①過去問で「配点」と「出題傾向」を確認する
まず最初に、志望校の過去問を見て、傾向を確認をしましょう。この段階では解けなくてかまいません。目的は実力を測ることではなく、志望校の傾向を確認することです。
確認すべきところは、受験科目・科目ごとの配点・試験時間・解答形式の4つです。マーク中心なのか記述中心なのか、共通テストと二次試験の配点比率はどうかを見ておきましょう。国公立志望であれば、共通テストと二次の比率は必ず押さえてください。
同時に、出題傾向も確認しておきましょう。「英語は長文2題で語数が多い」「数学は毎年ベクトルが出る」など出題傾向を把握しておくと、日々の学習の取り組み方が明確になります。
②合格最低点から「科目別の目標点」を割り振る
次に、合格最低点を調べましょう。多くの大学が公式サイトや募集要項で入試結果を公表しています。
目標点は、合格最低点の1割増しで設定するとよいです。当日のミスや年によって難易度が変化することを考えると、余裕を持たせておくほうが安全です。
そのうえで、目標点を科目ごとに割り振りましょう。得意科目で点数を稼ぎ、苦手科目は取れるところは落とさないという配分でかまいません。全科目で均等に取る必要はないことを理解しておきましょう。
③目標点と現在地の差を確認する
目標点が決まったら、直近の模試を参考にして今の自分の実力と比べます。
総合判定だけでなく、科目ごとの得点や分野別の正答率を確認しましょう。模試を受けた後に重要なのは、科目や分野ごとになぜ点数を落としたのかを考えることです。知識不足なのか、ケアレスミスが多かったのか、時間が足りなかったのかを科目ごとに確認して自分の現在地を確認しましょう。
④優先順位を決めて計画を立てる
すべての科目を同時に伸ばすことはできません。優先順位を決める基準は「配点の高さ」と「伸び幅」の2つです。配点が高く、目標点との差が一番大きい科目を優先的に取り組みましょう。
優先順位が決まったら、まずは年間の計画を立てていきます。「夏までは基礎固め」「秋からは過去問演習」というように、ゴールから逆算して計画を立てましょう。全体像を先に見ることで、無理のない計画が立てやすくなります。
年間の計画ができたら、月ごと・週ごとの行動に落とし込んでいきましょう。ただし、一日ごとの細かい計画まで決めると挫折しやすくなるため、週ごとに目標を立てるのがおすすめです。
⑤毎日やることを固定する
最後に、毎日のルーティンを決めましょう。ルーティン化する3つのメリットを紹介します。
1.勉強が「当たり前の習慣」になる
繰り返し学習することが当たり前の習慣として身に付くため、継続して学習することが可能になります。
2.集中力が高まり、勉強に入りやすくなる
余計な迷いやストレスなくスムーズに勉強モードへ入れるため、学習内容にしっかり没頭できます。
3.学習計画が圧倒的に立てやすくなる
ルーティン化すると「この勉強にどれくらい時間がかかるか」が見えてくるため、スケジュール管理を行いやすくなります。
毎日の勉強をルーティン化することは、効率良く学習を進める有効な手段の一つです。継続的な学習習慣が身につくだけでなく、計画の作成や振り返りもしやすくなります。
志望校合格に直結する勉強法の3原則

学習の計画を立てたら、次は実行のフェーズです。ここでは、志望校合格に直結する勉強法を3つ紹介します。
全科目を均等にやらない|配点の高い科目を優先する
受験勉強でありがちな失敗が、全科目に同じだけ時間をかけてしまうことです。しかし、入試の合計点は、各教科・科目の配点比率によって大きく変わります。配点の低い科目に多くの時間を割いても、合計点への影響は伸びにくく、効率が落ちてしまいます。
たとえば二次試験で英語と数学の配点が高く、国語の配点が低い大学であれば、優先すべき科目は英語と数学です。配点に合わせて勉強時間の比率を変えましょう。
基礎が固まるまで過去問演習に手を出さない
過去問は、「基礎が固まってから」解くのが鉄則です。基礎が固まっていない状態で解いても歯が立たず、得られる学びがほとんどありません。貴重な時間と過去問を無駄にしてしまうため、焦らず基礎固めから進めましょう。
ただし、傾向を確かめるために「目を通す」のはむしろおすすめです。傾向や出題形式をチェックする「読む作業」と、時間を測って実力を試す「演習」は別物です。演習は基礎が固まってからですが、全体像を把握するために目を通しておくのはむしろ効果的です。
模試で志望校との距離を把握する
模試の結果に一喜一憂する必要はありません。大切なのは「志望校と自分の距離」を把握することです。
科目ごとの点数・分野ごとの正答率・前回の結果からの変化を確認しましょう。「どこが伸びて、どこで立ち止まっているか」が具体的にわかれば、勉強の計画が明確になります。模試は受けた後、何をするかで差がつきます。ただの「やりっぱなし」にならないよう、その週のうちに復習を済ませ、次の勉強計画へ反映させましょう。
志望校を見直すべき?上げるか・下げるかの判断基準

模試の結果を見て、志望校を変えるべきか悩む受験生は多くいます。ここでは、志望校を見直すべきかどうかの判断基準を紹介します。
【判断表】時期・判定・残り科目数で決める
志望校を見直すかどうかは、時期・判定の状況・基礎が固まっていない科目数の3つを組み合わせて考えます。同じE判定でも、高2の冬と高3の秋では状況が異なります。
| 時期 | 判定の状況 | 基礎が固まっていない科目数 | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| 高2の冬 | D・Eが続いている | 何科目でも | 変更しない |
| 高3の春〜夏 | D・Eが続いている | 1〜2科目 | 変更しない |
| 高3の春〜夏 | D・Eが続いている | 3科目以上 | 併願校を検討する |
| 高3の秋 | D・Eが続いている | 1科目以下 | 変更しない |
| 高3の秋 | D・Eが続いている | 2科目以上 | 変更を検討する |
| 共通テスト後 | ボーダーを大きく下回った | — | 変更を検討する |
※あくまで目安です。最終的な判断は、学校や塾の先生に相談したうえで決めてください。
志望校変更の判断は、高3の秋頃で見極めるのが望ましいです。直前期になってからの変更は過去問演習に使える時間が大幅に減ってしまうため、秋の時点で状況に応じて志望校の変更を検討しましょう。
また、それまでの期間は単に志望校の変更を迷うのではなく、併願校の候補を調べたり、過去問に一度目を通しておくことで、出願時に向けた選択肢と合格のチャンスを広げることができます。
ただし、「出題形式との相性が悪い」と判明した場合は例外です。極端な記述量や、避けて通れない苦手分野があるとわかったら、早いタイミングでの変更も一つの選択肢にしておきましょう。
判定だけで下げてはいけない理由|高2のE判定はほぼ意味がない
模試の判定を見てすぐに志望校を変える必要はありません。特に高2以下の判定は、次の2つの理由から判定が変わりやすいです。
- 未履修の範囲が出題されることがある(数学Ⅲや理科後半など、高3で完成する科目が多いため)
- 受験者の層がまだ固まっていない(高3にかけてライバルの状況が変わるため)
判定の結果に一喜一憂するのではなく、「前回からどれくらい成長したか」を見ましょう。判定が変わらなくても、得点が伸びていれば合格に一歩ずつ近づいています。
志望校を上げるべきケース
模試の結果が想定より良く、上のレベルを目指すべきか迷うケースもあります。判断の目安は次の3つです。
- 志望校の判定がA・Bで安定している(単発ではなく複数回)
- 基礎が固まっていない科目が残っていない
- 上げた先の大学と、受験科目が大きく変わらない
3つとも当てはまるなら、志望校のレベルを上げる選択は十分に現実的です。特に受験科目が同じであれば、これまでの対策がそのまま活きます。
一方で、受験科目が増える方向への変更は慎重に判断してください。私立文系から国公立に切り替える場合は、共通テストで必要な科目が一気に増えます。高3の秋以降であれば、リスクが大きくなってしまいます。
併願校・滑り止めはいつ、どう決めるか
併願校を決めるのは、高3の秋(10月頃)が目安です。第一志望の対策に集中したい時期なので、それより早く決めておく必要はありません。
選び方のポイントは2つあります。1つ目は、第一志望と同じ受験科目で受けられる大学を選ぶことです。科目が同じなら、追加の対策にかける時間が少なくなります。
2つ目は、偏差値帯を分散させることです。第一志望と同レベルの大学ばかりを受けると、すべて不合格になってしまうリスクがあります。第一志望と同レベル、少し下、安全圏という3つの層に分けて組み立てましょう。
志望校までの距離は河野塾で埋められる|河野塾の4つの講座シリーズ

ここまで解説してきた「志望校からの逆算」は、理屈としてはシンプルです。しかし、配点を見て目標点を決め、優先順位をつけ、毎日の計画に落とし込む作業を、一人でやり切れる高校生は多くありません。逆算はできても、それを埋める教材選びで手が止まってしまうのです。
河野塾には、志望校までの距離に応じて選べる4つの講座シリーズがあります。全ての講座に、河野玄斗が「受験生の頃に欲しかった」要素が凝縮されており、ゼロから合格に必要な考え方が身につく設計です。
今の状況から選ぶ、4つの講座シリーズ
| 今の状況 | おすすめの講座 | 内容 |
|---|---|---|
| 基礎が固まっていない科目がある | 徹底基礎講座 | 「これ1本だけでゼロから合格レベルに辿り着ける」看板講座。初学者から難関大の二次試験で合格点を取りたい人まで対象 |
| 基礎は一通り終わった | 徹底演習講座 | 最難関大で得点できる力を磨く演習講座。分野を横断した問題で応用力をつける |
| 志望校が東大・京大で、二次で仕上げたい | 過去問演習講座 | 二次試験の過去問を通じて本番で得点する力を磨く。現在は東大・京大の文系・理系の過去問を用意 |
| 共通テストの得点が課題 | 共通テスト演習講座 | 共通テスト形式への理解と、本質を押さえた解説で本番の得点力を高める |
5ステップの③で見つけた「志望校との差」がどこにあるかによって、選ぶ講座は変わります。基礎の抜けが原因なら徹底基礎講座、基礎はあるのに点数が伸びないなら徹底演習講座、というように使い分けてください。
志望校が変わっても、教材を買い替えなくていい
徹底基礎講座は、1つの講座で基礎から難関大レベルまでを完結できるよう設計されています。そのため、模試の結果が良く志望校を上げた場合でも、教材をレベル別に買い直す必要がありません。
これは、記事の後半で紹介した「志望校を引き上げるケース」において大きなメリットになります。志望校を上げると決めたその翌日から、そのままスムーズに同じ講座の続きを進められることができます。
志望校まで距離があるなら、倍速で巻き返せる
映像授業のため、受講ペースは自分で決められます。志望校との差が大きい人は倍速で一気に進め、苦手分野だけ何度も見返すといった使い方が可能です。集団授業のように、決まったカリキュラムを待つ必要はありません。
また、入塾金はなく、1講座から購入できます。ステップ④で決めた優先順位に従い、配点が高く、目標点との差の大きい科目だけを選ぶという使い方もできます。
すでに累計10万人以上が受講し、利用満足度は93.8%です。河野玄斗が導き出した「合格への最適解」で、第一志望校合格を掴み取りましょう。
志望校に関するよくある質問(FAQ)

Q. 高3の秋から志望校を変えてもいい?
受験科目が同じであれば、秋以降の変更でも大きな問題はありません。
積み上げてきた対策を活かすことができます。
一方、科目が増える方向への変更は、残り時間を考えると負担が大きくなります。
まずは受験科目を比較してから判断してください。
Q. 志望校が高すぎると言われたらどうする?
判断の基準は学力そのものではなく、継続的に勉強を続けられているかです。
「頑張れば届く」と思えていて、計画通りに勉強を進められているなら、そのままで問題ありません。
一方、不安で手が止まっている状態なら、目標を近くに置き直すことを検討しましょう。
Q. 志望校を決めたのに勉強が進みません
多くの場合、目標点と現在地の差が見えていないことが原因です。
「合格する」という目標が大きすぎて、今日やるべきことがわからない状態になっています。
この記事の5ステップに戻り、科目別の目標点と現在の得点を書き出してみてください。
差が数字で見えれば、次の行動は自然に決まります。
まとめ|「いつ決めるか」と「決めた後」で合否は決まる

志望校選びで結果を左右するのは、大学名そのものよりも、「いつ決めるか」と「決めた後に何をするか」です。高2の冬までに第一志望群を絞り、高3の夏までに1校へ確定させることを目安にしましょう。
そして志望校を決めた後は、
- 過去問で配点を確認する
- 合格最低点から目標点を決める
- 現在地との差を把握する
- 優先順位を決める
- 毎日やることをルーティン化する
この5ステップを踏むことで、合格に一歩ずつ近づくことができます。
判定が悪くても、すぐに志望校を諦める必要はありません。「今の時期ならどこまで挽回できるか」「残りの課題は何か」を冷静に整理してみましょう。




